2024年05月31日 訪問リハビリテーションこころ
訪問リハビリを行う上で大切なことは何でしょう?
リハビリの技術、知識があって利用者さんを改善に導けることはもちろん重要ですが、
利用者さんに寄り添って、信頼関係を築くことが最も大切と私は思っています。
「この人の言うことは聞いておこう」と利用者さんが思ってくれることはリハビリの効果を高めますし
「この人のために頑張ろう」まで思ってくださる利用者さんは訪問リハビリ以外の時間で
自主トレも積極的に取り組まれる方が多いです。
そう思っていただけるよう療法士は研鑽が必要ですが、利用者さんに寄り添う姿勢を持つこと、
その視点を常に備えていることが大切です。
準備ができていない療法士が簡単に寄り添えるものではありませんからね。
話す「内容」よりも「誰が」話すか、によって内容の価値が異なることは以前、掲載しました。
https://familyclinic-cocoro.com/blog-riha/20230407/67/
これは訪問リハビリ以外にも、家族や組織、仲間にも同じことが言えます。
魅力ある職場の条件に「魅力のある上司がいる」「将来性がある」が男性の上位のようですね。
(女性は有休がとりやすい、出産・育児に理解がある、が上位です)
もちろん「職場の人間関係が良い」は男女とも上位です。
「組織」の説明に職場がイメージしやすいため、例として記載しました。
私は全道・全国のリハビリの勉強会の組織や、多職種連携の組織の運営に携わっていますが、
それぞれの組織に魅力ある方がいらっしゃいます。
当院にもおります。
訪問リハビリでも組織でも「この人の言うことは聞いておこう」「この人のために頑張ろう」
と思える信頼関係があると意欲的に取り組め、効果・成果を上げやすくなると感じます。
反対に、相手への信頼がないと疑心暗鬼になったり意欲的に取り組めず、効果・成果を期待できなくなります。
「この人の言うことは…」という関係になると組織は綻び、うまくいかなくなるでしょう。
離脱者が多く、消滅した組織をいくつも見てきました。
他人事と思わず、自身の立ち振る舞いを見直す必要がありますね。
「利用者さんが今より良い生活を送れるよう、質の高いリハビリテーションを提供したい」
「少しでも利用者さんの自宅生活のお力になりたい」
「スタッフが働きやすい組織・職場にしたい」
志があること、それが相手に伝わることが大切なのかな、と現場で感じます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。