「何を」話すか?「誰が」話すか?

2023年04月07日 訪問リハビリテーションこころ

野球で「良いピッチャーになるための講義」があるとしたら、どちらの講師の話を聞きたいですか?

・投打二刀流、アメリカのメジャーリーグで活躍する超有名選手

・知らない町で草野球しているピッチャー

 

おそらく前者ですよね。

同じ内容の講義をしたとしても「あの超有名選手が言っていたから」と、言葉の重みが異なります。

少年野球をしている人であれば、講義後に何の迷いもなくすぐに実践するでしょう。

 

ここでポイントなのは、話す「内容」よりも「誰が話すか?」によって情報の価値が変わることです。

超有名選手が話すと「あの選手が言っていたからやってみよう!」と情報の価値が高まりますよね。

 

訪問リハビリでも同じことが言えます。

「この人の言うことなら聞いてみようかな」と思われる信頼関係を築くことが大切です。

 

訪問リハビリが入ることによって

・うまく歩けるようになった

・肩の痛みが楽になった

・料理を楽にできるようになった

・ムセずに飲み込めるようになった

・言いたい言葉が出るようになった

・話を聞いてもらった気持ちが楽になった

 

信頼関係を築く上で、上記の実績を重ねるために技術をつけることは大切です。

が、それよりも「療法士が真剣に利用者さんのことを考えているか?利用者さんの声に耳を傾けているか?」

誠実に利用者さんに対応することの方が、信頼関係を築きやすいと感じます。

 

「この人の言うことなら聞いてみようかな」と利用者さんに思ってもらえるよう

技術をつけることはもちろん、利用者さんのご要望を聞き逃さない姿勢が大切ですね。

自身に余裕がなくなると聞き逃しやすく、常に気持ちに余裕を持つことを忘れないようにしたいものです。

 

「誰が」話すか?

情報の価値は話し手によって異なるという話でした。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。