相手が知りたい情報は?

2023年07月07日 訪問リハビリテーションこころ

我々は訪問リハビリの専門職です。

・自宅でどんなリハビリをしているか

・リハビリして歩けるようになった

・筋力がついて、○○ができるようになった

・関節が柔らかくなって、ご家族がオムツ交換するのが楽になった

・訪問して利用者さんに聞いたら、○日前に転倒したらしい、時間や場所、転倒の状況を確認し対策した

 

在宅に係るどの職種にとってもリハビリの内容や効果といった情報共有は必要です。

ですが、他の職種はどんな情報を知りたいか、という視点はもっと大切と思います。

 

医師 :健康状態に問題はないか、服薬は効いたか、日常生活全体で困ったことはないか

看護師:食事や水分はとれているか、便は出ているか、皮膚に問題はないか、次回の他院受診の日程や検査結果はどうか

ケアマネジャー:不足している介護保険サービスはないか、ご本人・ご家族から新しい要望はないか

福祉用具業者:導入した福祉用具や手すりはうまく機能しているか、見直しが必要か

事務:請求する上で不足する書類はないか、請求が漏れていないか、○○制度を使用すれば自己負担を減らせそう

 

他にも必要な情報はたっくさんあります。あくまで一例です(各職種の方、語弊があったらすみません)。

上記を見るだけでも、職種によって知りたい情報が異なることは明らかです。

病院のリハビリでは、入院患者さんなら全身状態は医師や看護師が24時間体制で管理してくれます。

自宅で生活している人は、当たり前ですが医療職が24時間管理していません。

訪問リハビリでは「健康状態はどうか?」「食事や水分はとれているか?」「排泄はできているか?」

「皮膚に問題はないか?」「なにか変わったことはないか?」リハビリを行う前に確認が必要ですよね。

このあたりにアンテナを張っていないと、実はリハビリで動いてはいけない健康状態だった、

リハビリで床ずれがある箇所に負荷をかけてしまった、なんてことになったら大惨事です。

 

リハビリを実施する、実施した内容を伝える以外に「相手が知りたい情報はなにか?」

訪問リハビリを行う療法士なら、リハビリ以外の情報もおさえておきたい内容です。

この視点がある療法士は、リハビリもそれ以外の業務も人並み以上にできる人が多いです(主観です)。

利用者さんの全体像を知るために、より良い在宅生活を送ってもらうために、

色々な情報にアンテナを張る必要があると考えます。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。