2023年05月05日 訪問リハビリテーションこころ
これは私が尊敬する、訪問リハビリに長く従事する理学療法士の方が10年前に言っていた言葉です。
リハビリは研修会を行う団体がたくさんあり、選ばなければほぼ毎日、研修を受講できる環境にあります(オンライン含め)。
勤務後(夜)か土日の開催が多く、自身の休みやプライベートを削って参加し、受講料も徴収されます。
何でも知っている人を「勉強している人」とするなら、彼らは大抵なんらかの研修会に定期的に参加され
会場で「また会いましたね!」ということが多いです(今はオンラインのため画面上で会いますが)。
勉強している人は、自身で研修会を探して参加する、行動力がある方です。
研修会や学会でよく会う人は、勉強の機会をたくさん持つため「何でも知っている人」が多い印象でした(例外はありますが)。
もちろん、研修会に参加しなくても自身で勉強して知識が深い人もいるのでしょう。
あまりお会いしたことはありませんが…
担当の療法士が勉強していようと、いなかろうと、リハビリで算定する金額は変わりません。
すごい技術を持つ療法士でも、一定の基準に達していない療法士でも受けるリハビリの料金は変わらないということです。
どちらの療法士が効果的なリハビリを提供できるかは言うまでもないですよね。
勉強したから利益が上がるわけでもないのに、なぜ時間とお金をかけて研修会や学会に参加するのでしょう?
おそらく「対象者を良くしたい」という志があるから、だと思います(主観です)。
その志が知識、技術を向上したいというモチベーションとなり、研修への参加につながるのかと。
勉強が必要な人ほど勉強会に参加しない
上記の事象から、腑に落ちた言葉でした。何年も勉強会に参加していない療法士もいます。
これはコロナ禍で著明になったように感じますね。
忙しいから…時間がないから…お金がないから…興味がないから…コロナで自粛期間だから…
参加しない理由は様々でしょうが…本当に忙しいからなのでしょうか。
当事業所でも、就学前のお子さんがいる療法士が定期的に研修会に参加しています。
私が運営する研修会でも、小さいお子さんがいるのに勉強会に参加し、運営に協力してくれる人もいます。
絶対に我々より彼女ら・彼らの方が忙しいです。
オンライン研修中にお子さんが泣いて、まともに受講できない可能性もあります。
なのに、なぜ研修会や学会に参加できるか?
「対象者を良くしたい」という志が高いからでしょう。時間を作って参加しています。
質の高いリハビリを提供するため、知識をアップデートする研鑽の機会を持つことは大切と思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。