2023年03月31日 訪問リハビリテーションこころ
私は毎日、気になります。
では質問を変えます。
あなたは他者からどう思われたいですか?
この質問に詰まる方、意外と多いです。
私が他者からどう思われたいか、あえてここでは触れませんが
「横柄な人」「話しかけにくい人」と思われてはいけないと毎日、危惧しております。
尊敬する方にそういった人はいませんし、上記のイメージで良い印象の人に会ったことがありません。
どう思われたいか、理想を持っている人は「他者からどう思われているか」に対して指標があります。
「横柄な人」と思われないよう、対応をどうすべきか比較・検討が可能ですよね。
あの対応はよくなかった、もっとこう対応すれば横柄じゃなかったのではないか、という比較・検討です。
どう思われたいか理想がない人は「他者からどう思われているか」の質問に対して
比較・検討する指標がなく、漠然と不安を抱えるのではないでしょうか。
作業療法には「自己の治療的利用」という視点があります。
対象者がリハビリを「受ける」のではなく「主体的に取り組む」ために療法士自身の特性や
パーソナリティが大きく影響する、ということです。
利用者さんが主体的に生活するために療法士が環境の一つとなる、という考え方ですね。
対象者に安心してもらいたいか、積極的に動いてもらいたいか、少し落ち着いてもらいたいか
ご希望や展望によって「療法士が対象者にどう思われるか?」を考える必要があります。
療法士が対象者に安心を与えられる存在か、積極的に動くことを促す存在か、少し落ち着いてもらえる存在か、ということですね。
詳細は当ブログでは述べられませんが、療法士の在り方を対象者の治療や生活につなげる視点と言えばよいでしょうか。
障害やご病気を罹患した利用者さんは、健常者にはわからない辛さや孤独感を感じています。
自宅生活している利用者さんにとって、その辛さを理解してくれる人がいないと孤独感が助長されます。
そういった方に寄り添って支援するために、利用者さんはどのような辛い気持ちを感じているか?
自身(療法士)は利用者さんからどう思われるか?どう思われたいか?
訪問リハビリにおいて忘れてはいけない視点と感じております。
どんなリハビリテーション技術を提供するとしても、です。
少しでも自宅で生活する方のお力になれればと存じます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。