2023年03月03日 訪問リハビリテーションこころ
学生時代に勉強ができた人を思い浮かべてください。
1つ得意教科を持っていませんでしたか?100点をとれるような。
そういった方は他の教科も人並み以上に点数を取れることが多いと思います(例外はありますが)。
療法士も似たような傾向を感じます。
リハビリは脳卒中、整形外科疾患、神経難病、精神疾患、嚥下障害、言語障害、認知症など
多くの治療理論や技術があり、幅広い領域があるため、それぞれ得意分野は異なります。
その中で、1つ得意分野を持っている人はそれ以外の分野も基準以上に知識があることが多いです。
得意分野を習得するために、その分野の勉強会に他の人よりも多く参加している、文献を読む
→おそらく他の分野の勉強会にも参加している、文献に目を通している
→色々な人と交流があり、情報交換により様々な知識・知見を得られる
→常に知識をアップデートする機会がある
の好循環があるのかなと思います(私見です)。
当事業所でも、訪問リハビリの基礎的な知識・制度に加え、認知神経リハビリテーション、呼吸リハビリテーション、
上肢・体幹・下肢など筋骨格系、リスク管理、キネシオロジーテーピング、床ずれを起こさないためのポジショニング、
福祉用具など環境調整、コーチングスキル、嚥下・言語リハビリテーション、
などスタッフはそれぞれ得意分野を持っております。
なので多くの分野の知識を持ち、様々な疾患・状態の利用者さんでもお力になれることと存じます。
私も勉強会をいくつか運営しているので色々な療法士と会い、お話しする機会があります(今はオンラインですが)。
これといった得意分野がなく、「たくさんの理論・技術の良いとこどりしています」と言っている方にも何度か会ったことがあります。
私が会ったその方々は…その分野の「良いところ」を習得するまで勉強を深められず、
他の分野も一定の基準に満たない印象でした。
少し話せばわかります。経験年数は関係ありません。
逆に、毎月勉強会に来てどんどん専門的な知識を身につけ、他の分野も詳しくなっていく若い療法士を何人も見てきました。
「すごい人」は「この分野なら人より詳しい!」という得意分野を1つ持っています。
私が尊敬する「なんでも知っているすごい人」達も1つ以上、得意分野をお持ちでした。
幅広い分野の知識が必要な訪問リハビリだからこそ、1つ強みを持っておくことは大切です。
研鑽することで利用者さんに貢献できると思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。