痛みのリハビリテーション② 解釈で痛みは変わる

2023年02月17日 訪問リハビリテーションこころ

右腕がすごく痛いけど、原因がわからない… 自身のことだったら気が重くなりませんか?

関節の痛みだったらどうしよう…痛みはいつまで続くのか…改善する手段はあるか…不安が募ります。

 

訪問リハビリで評価をして「骨や関節、靭帯は問題なさそうです。二の腕と肘から下の筋肉が張っています。

筋肉の問題なので、リハビリで改善できますよ」とコメントがあったら…

「なんだ筋肉の痛みか、リハビリで改善しそうなんだね」と、痛みに対して解釈が変わり、気が晴れて痛みが軽くなりませんか?

リハビリ前も、リハビリで療法士からのコメント後も痛みは変わりないにも関わらず、です。

 

変わったのは「原因・解決策がわからない痛み」→「筋痛で、リハビリで改善できる痛み」

上記の、痛みに対する「解釈」です。

 

痛みに対してポジティブな解釈ができると痛みが軽減し、

ネガティブな解釈ができると不快な情動体験を増大させると言われています。

痛みの解釈によって、脳の活性化する領域が異なるという研究もいくつかあります。

 

痛みの定義は「不快な感覚的・情動体験」8/26ブログ記載)なので合点がいきますね。

 

ポジティブな解釈により痛みが軽減するのであれば、

療法士の言葉かけや評価・治療技術によって利用者さんを助けられる可能性があります。

同じ疾患や状態であっても、医療者にとってわかりきった痛みであっても、利用者さんにとっては違います。

「対象者が感じているのはどのような痛みだろうか?」と、相手の痛みを知ろうとする視点や

痛みの知識・技術に加え、コーチングスキルをつけることが療法士には必要ですね。

これらについては後日、掲載します。

 

当訪問リハビリ事業所でも

「訪問リハビリをしてから肩の痛みがなくなり、棚の上の物を取れるようになった」

「足や腰の痛みが少なくなって、前よりも歩けるようになった」

「自分で痛みをコントロールできるようになって、前より楽に生活できるようになった」

といった声を何人からもいただいています。

 

利用者さんの痛みが少しでも軽減するリハビリテーションを提供できればと考えております。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。