2022年11月11日 訪問リハビリテーションこころ
これは訪問リハビリに限らず、古くから在宅に関わる職種で言われていることです。
・10回電話で話したけど、1回も会ったことがない人
・10回会ったけど、1回も電話で話したことがない人
どちらの人を信頼できますか?
おそらく「顔を知っている人」でしょう。
訪問リハビリでは利用者さんにサービス提供するにあたり、ケアマネジャーをはじめ、医師・看護師・医療ソーシャルワーカー・デイケアの療法士・福祉用具業者・訪問介護スタッフなど、たくさんの方々と連携することが必要です。
1回も会ったことがない人とは、電話のやりとりでもお互いに言いたいことを言えず、連携する上でうまくいかないことが多いです。
1回会いお互いに顔を知っている人とは電話で話しやすく、良い連携につながることを多く経験しました。
週1回、訪問リハビリに伺う前に「○○さん、昨日、自宅のトイレで転倒したんです。痛みはないようですが、身体機能や自宅内の環境を評価してもらえませんか?」とケアマネジャーから電話で情報をいただけると訪問前から
・以前と変わった関節の動きはないか、筋力低下していないか
・痛むところは本当にないか
・精神的に落ち込んでいないか
・転倒した場所の環境は適切か、転倒しないために手すりなど必要か
と色々なことを想定してリハビリに臨めるため、利用者さんが今後転倒しないために有益です。
この情報がない中でお伺いすると、対応が後手にまわります。
こういった情報はケアマネジャーさんに顔を知ってもらっている方がいただけることが多いですね。
連携を密にすることは利用者さんにとってプラスに働き、良い支援につながります。
リハビリは、他の病院や施設で働いている療法士同士の横のつながりも大切です。
昨日は昔の仲間(療法士)が当院を訪れてくれましたし、先週の研修会では10数年お世話になっている師匠(療法士)に会い、懐かしい話も含め情報交換をしました。
講師を依頼し、講義を拝聴しましたが、何年経っても流石でしたね、勉強させていただきました。
お互いに顔を知っていることで、わからないことを質問したり、利用者さんのリハビリテーションをする上でヒントをいただけたり、良いことが沢山あります。
学会や研修会に顔を出すと仲間が増え、多くの学会・研修会で講師や座長をしている(たくさん顔を出している)人を見かけると、他者からその職場のリハビリテーションはしっかりやっているんだなという評価にもつながります。
今後も「顔が見える関係」は大切にしていきたいですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。