2022年10月17日 訪問リハビリテーションこころ
15日(土)に北海道訪問リハビリテーション実務者研修がオンライン開催され、当院の院長が講演しました。
この研修会は訪問リハビリ従事者のスキルアップのために全国各地で毎年開催されるもので、10年以上前から行われています。
北海道作業療法士会・理学療法士会・言語聴覚士会が合同で行う、しっかりとした研修ですね。
コロナ禍前は全道から100名前後の参加があり、私も講師や実行委員を担った年も何度かあります。
今回も道北・道南・道東や道央など全道から参加がありました。
その中で院長は「訪問リハビリテーションとそのリスク管理」というテーマで講演しました。
療法士は身体機能の改善に長けていますが、急変時の対応に強くない人が多く、例年はこの疾患ならこういったことに気をつける、などの講義が多い傾向です。
それも素晴らしいですが、院長の講演は
・訪問リハビリは基本的にどんな方でも対象である
食べられるかもしれない人が肺炎をおそれて食べる練習をしない⇒絶食のまま最期を迎える
歩けるかもしれない人が転倒、骨折をおそれて歩行練習をしない⇒歩けないまま最期を迎える
これでは訪問リハビリを十分に行えず、利用者さんの希望を叶えられなくなります。
・肺炎や転倒のリスクはあるが、医師と連携することでリスクを考慮しながら行える
⇒医師と連携し、指示を仰ぐことで有事にどのように対応するか、リスクを考慮して飲み込みや歩くリハビリを進められ、利用者さんが希望する生活に近づけるための支援ができます。
医師と連携することでリハビリの選択肢が増えるので、メリットは増大です。
療法士は医師に連絡することにハードルが高いと感じている人が多く、「医師には気軽に連絡して大丈夫ですよ」と医師である院長が言うことで勇気をもらえた受講者も多かったと思います。
質疑応答も盛況でした。
とはいえ、今回は
私が長年お世話になっている「全道の訪問リハの仲間」が院長の講演を聴く
私が長年お世話になっている「院長」が全道の訪問リハの仲間に講演をする
講演する側も受講する側も別カテゴリーで長年お世話になっている方、ということの経験が少なく、不思議な感じで何故か研修中は私が緊張しました。
今回の研修では講演など役割がなかったにも関わらず、ですね。
10月10日のブログにも掲載しましたが、研修会に参加すると今までにない知見や治療方法を知り、たくさんの気づきを得られることに加え、新しい仲間のネットワークが増えが楽しいですね。
今後も利用者さんのサービス向上のため、定期的に研鑽していきたいと考えております。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。