2025年10月06日 こころ居宅介護支援事業所
自民党新総裁に高市早苗さんが選出されましたね。このままいけば、日本初の女性内閣総理大臣の誕生です。ニュースを見て「やっと、時代が変わるんだなあ」と感じた方も多いと思います。
「失われた30年」という言葉を最近、よく聞きますが、日本は主要先進国の中で唯一、賃金が上がっていない国。経済成長が止まった国、です。
高市さんが今後、どのような舵取りをしていくのか。勉強家で政策もしっかり作り込む彼女に、個人的には非常に期待しています。とりあえず、減税をお願いしたい(笑)と思います。
高市さん自身もご両親の介護を経験され、発言からも診療報酬や介護報酬の引き上げには意欲的であると考えています。私達、医療や介護に携わる人間は、どれほど頑張っても、頂く報酬が皆、一律です。一昔前は「医者、弁護士、ヤンエグ」(あ・・・年がバレますね)なんて言われ、医師や看護師は給与が高い職種として周囲から羨望の眼差しで見られたものでした。しかし、物価高の昨今、「直美」といって研修医を終えてすぐに「美容医療」の世界に飛び込む若い医師が後を絶たないそうです。一般的な病院の給与と勤務状況と生活水準が釣り合わなくなってきている証拠です。看護師もしかり、で若い看護師の現場離れは深刻な社会問題です。高市さんには是非、診療報酬の引き上げをお願いしたいですが、病院がバタバタと倒産している今、すぐに賃金が上がるということは難しいでしょう。
私が日々の現場で思うのは、眼の前の在宅医療をどう守っていけるのか。政治が大きく転換していく時期には、いつも考えさせられます。
医療の現場にはいつも「24時間」「365日」というワードがついてまわります。人の命を預かる私達の使命ではありますが、人間なので限界もあります。
AIや外部委託で効率化出来る部分もあり、それは非常に大切な部分ではありますが、結局のところ患者さんや御家族が安心するのは「いつも顔を合わせてくれるあの人」の声や表情だったりします。
新しい時代の在宅医療を考える時「効率」と「ぬくもり」の両立が、非常に重要になると考えます。
AIや外部委託で待機の負担を減らしつつ、日常の診療で「顔の見える信頼を積み重ねる」。
制度や仕組みが変わっても、人と人とのつながりがあるからこそ、医療は続いていく。そう感じながら、私どもスタッフは、今日も地域での関わりを大切に、頑張っています。