2025年10月13日 こころ院長ブログ
徳は積むもの、仁はあるもの。
見返りを求めるものではない。
せっかくの徳も、~してあげたのに、…もしてくれない、など、見返りを求めていては、
積んだ徳も失われてしまう。
見返りを求めて積んだものは徳でなく、取引になってしまう。
提供した分だけ返してほしい、と思うのは人の性ではあるのでわからなくもないが、
そうなると積んだものは徳ではないのでは?
恩を売っただけ、恩を相手に着せただけ。
良かれと思ってのことではなく、未来の自分の利益のために貸し与えたもの。借金みたいなもの。
あとで取り立てようと思っているなら、徳にはならないのでは?
そういったものは、仁にもあたらない。
恩を仇で返す、返される。
そういうこともある。
が、仁とは、そこにあるもの。
当たり前のことをする、困っている人に手を差しの延べる。そこに見返りは求めない。
なぜなら、そうすること自体が自身の徳を積むことであり、自分の心のために行っていることだから。
だから、返される仇もない。貸していないから。
ただ、仇で返されると思われる行為は、いわば、敵対行為であったり、傷つける行為や不利w気を与える行為であろう。
仇ではなくても、単純に、そうされることがあったら、悲しいねぇ。
小さな利益を求めて、人を傷つけてしまう事は、世の中では日常茶飯事である。が、得られるかもしれない目先の小さな利益より、
その時に失われる自身の信頼や評価、評判の方が、はるかに大きいものであることに気が付けない。