認知症にあらがおう ③

2024年09月11日 こころ院長ブログ

認知症にあらがおう。

認知リハビリテーションには、認知機能を維持、改善する目的のほかにもう一つある。

それは、生活習慣環境調整、ということ。

一つには、できないことがあるなら、代替手段を考えればいいということ。

一番わかりやすいのは、記銘力。記憶できないなら、メモを取ればいい。

メモを取ったことを忘れるなら、ホワイトボードに書く、付箋をはり付ける、音声機械に頼る、

アラームを使うなどの周辺補助器具を使うなども考慮する。

場合によっては、介護サービスや友人の協力を得てアナウンスしてもらうなど。

もう一つには、家族を含めた周辺にいる人たちに、啓蒙、指導すること。

どういうことができないから、こういう結果になりやすいので注意してあげてほしい、

こういう風に言動すると伝わりやすい、伝わりにくい。

こういうことを強力してあげてほしい、など。

本人の努力でどうしようもない能力の低下については、道具や機械、周辺の人々の協力を得て、

補助できることはどんどん補助してあげたらいい。

そういったアドバイスや指導をすること、も認知リハビリテーションの一環ではないかな。

こういったことも含めて、できる限りのリハビリテーションを行い、それでもできないことや

難しいことは、そういうものだと受け入れて生きていく 。

それっが、認知症をあきらめずに、抗い、共生していくことなんじゃないだろうか。