日本の医療費負担は、本当に高いのだろうか?

2024年07月04日 こころ院長ブログ

日本の医療費自己負担は本当に高いのだろうか?

今、悪評高い口コミ欄ですが、他院のものでよく、

”風邪症状で受診しただけなのに、検査されて、数千円もとられた。

金儲け主義だ”とか

”CTやMRI撮ったら、1万円以上取られた”とか、

”痛くて、ちょっと治療してもらっただけで高額請求された”

(実例ではないので、上記のコメントはフィクションです)

のような、医療費自己負担について、高い、高すぎるという意見を

耳にする、目にすることがございます。

ですが、本当に医療費負担は高いのでしょうか?

私個人としては、ほかのものに比べると、かなり安いと考えていますが。

というのも、まず、医師、看護師という専門資格を持った専門家の

診察、治療、ケアを受けていること。

もし、専門の資格を持つカウンセラーにカウンセリングを受けたら、

巷では、何千円~何万円かかるでしょうか?

弁護士さんに相談したら、いったいいくらかかるでしょうか?

マッサージ屋さんで、エステで、施術してもらったら、いくら支払うでしょうか?

占い師に1回占いしてもらったら、いくらかかかるでしょうか?

アーティストの公演に1対1ではなく、1対数万人の対応で、1回いくら

支払うでしょうか?

実際、1回診察受けるだけなら、窓口の支払いは200-600円程度です。

処方が当あっても1000円に行かないことが多いです。

果たして高額でしょうか?

訪問診療を受けた場合、月に2回、医師と看護師が自宅に訪問して、診察をしてくれて、

必要に応じて処置や処方、点滴をし、必要な介護サービス機関に指示を出し、

別途、往診料はかかりますが、24時間365日対応で、自分の病状を管理してくれ、

入院が必要になった際は入院先まで見つけてくれて、ここまでしてもらって、

月額自己負担7000-21000円(1割-3割負担)です。

もし、月2回 プライベートレッスンを自宅に来てもらってしてもらい、かつ、

24時間365日相談に乗ってくれて、要請したら、別途料金がかかるけど、追加レッスンを

してくださいと頼んだら、いったい何万円かかるでしょうか?

医師や看護師の資格レベルが、しょぼいものなら、いざ知らず、普通の国家資格ですので、

特別安く設定する必要はありません。

だとしたら、市場価格からしても、実は、やっすく設定されすぎていると感じます。

医療費が高いと、困っている人がかかれなくて困るから、という理由がありますが、

だからこそ、1-3割負担という保険制度があるのです。

円安、インフレ、物価高、おこってしまったら、市場は、市場原理で値上げしていきます。

ですが、医療機関は、値段の設定を自分でできません。国で決められた値段しか、提示できません。

そして、その診療報酬を、財務省はどんどん下げようとしています。

これって、日本の医療崩壊を起こそうとしていると考えられるのではないか?

医者や看護師の給与が、高めに設定されているって、それは、当たり前だと思います。

お金に困っている人に命を握られたら、簡単に、お金をもらって、不正なことを

する可能性があり、安心して手術や治療を受けられないじゃないですかね。

安心して治療を任せられない。

私はそう思います。

無駄な検査の施行や薬の処方、使用、無駄に頻回に通院させる、長く入院させる、

無駄に繰り返し入退院を繰り返させるような金儲け主義的な医療機関には、猛反対ですが、

正当な治療を、仕事をしている医療機関には十分は診療報酬を支払うべきで、そういう制度にする

べきです。

いつも、何らかのずるっこをした医療機関が出ると、それを規制するために、制度を改悪して、

まじめに仕事をしていた医療機関の無駄な仕事が増えて、診療報酬が削減されて、

いつもいつも苦しい思いをする、被害にあう。

現場の状況を理解しないで、ざるのような制度を作るから、抜け道を使って、合法的なずるっこを

されちゃうんじゃないかな。

書類や肩書、うんたらかんたらではなく、実際に患者さんに、どういう治療、対応をしているか、

そこが一番大事なのに。

次から次へと、書類を作れ、研修を受けろ、会議を開け、数値がどうだ、~したら減算だ、

~しないと減算だ、~を報告しろ、~を開催しろだの

ほんとに、次から次へと、余計な仕事をふってくる。

それでいて、昔ふっておいた仕事については、見直しをあまりしないで、いらなくなった仕事を

減らすということをあまりしない。

だから、年々、医療以外に余計な雑務ばっかり増えていく。

そして、患者さんに向き合う時間が減っていく。現場が疲弊していく。

医療DXやマイナンバーカードについてだって、これだけ時間があったのに、実際、現場では

有効に使えるシステムがいまだに構築されていない。

なのに、もう、保険証をやめて、マイナンバーカードにすることは決まってしまっている。

電子処方箋だって、訪問診療の際の処方箋に、どのように不具合なく対応するのか、できるのか、

具体的な案が全然聞こえてこないのに、どんどん進める方向になっている。

電子化はいいけど、個人情報などの漏洩、ハッキング、人質などの対策も、そもそも、十分に

できていないのに、デジタル化するということだけをすすめて、大丈夫かなぁ?

マイナンバー情報漏れたら、いよいよ、全財産の情報まで洩れちゃう未来が来るけど。