精神科の初期対応の制度化が必要では?

2024年07月03日 こころ院長ブログ

精神科の初期対応については、長年、こまっている。

つまり、精神科の初診がすぐに受けられないということ。

もちろん、精神科の先生方が、一人一人に時間をかけて診察されるため、

毎日忙しいのはわかっています。

ですが、精神科疾患で、メンタルで困っている方が、

専門科に初診するにあたり、2~3か月待ち、ということも

よくある。

これって、改善しなければならなくないですかね?

やむなく、内科に受診され、とりあえず何か薬をと言われることも

よくありますが、内科医は万能でではありません。

専門科以外の疾患に対して、必ずしも適切に診断、治療ができるとは

限りません。

クリニックから紹介したとしても、同じように初診が受けられるまでは、

2~3か月待ち、ということもよくあります。

これって、広い意味での応召義務違反につながっちゃわないだろうか?

内科や外科の疾患で、おなか痛い、胸が苦しい、血が出ているなどの時に、

初診は1か月後になりますって、絶対にならない。

だとしたら、たとえ、20分とか30分とかしっかりした診察時間にはならないとしても、

ほんの少しのさわりの診察になってしまうとしても、

まず専門家の先生に、すぐに初診してもらえるシステムを作らないと

ダメなんじゃないだろうか?

初診が間に合わずに、自殺や自殺未遂、他傷、自傷、そのほかの事故などに

つながってしまうケースが存在しているんじゃないだろうか?

内科、外科の当番、救急が存在するのであれば、精神科救急がもっと

アクセスしやすく存在していてもいいのでは?

便利屋として利用されがちの内科医、外科医、救急医の負担を減らす意味でも、

患者さんのQOLを高める意味でも、精神科の初診をいち早く受けられる

システムの構築が待望されるのではないだろうか?