医師の働き方改革の前に。。。。。

2024年01月10日 こころ院長ブログ

医師の働き方改革。

もともと、医師の善意に基づいて、ひどい労働条件だったわけだし。

働き方改革するのは、当たり前として。

その前に。

まず、日本の医療の状況を改善しないと。

順番が違う。

パフォーマンス的に、政治で働き方改革を進めようとしたって、

結局現場では無理。

まずは、日本の医療の在り方を、国民全体の気持ち的なところも含めて、

変えていかないと。

24時間365日、快適に、安心に、自由に受けられる日本の医療。

これを実現しているのが医師の善意と過重労働。

救急外来のコンビに受診。

当直、待機の当たり前。

急ぎではないことでの病院への問い合わせ、依頼、受診、往診依頼。

そもそも勤務医の過重労働といいますけど、クリニックの残業のほうもかなりひどい。

そちらは、小さい会社で売り上げに直結するんでしょ?

とかいう意見も聞きますが、売り上げとか、そういったことと、過重労働は

関係ない。

長時間の過剰な労働が、問題となっているわけだし。

さらに、同時に進められているかかりつけ医制度なんて、さらに、開業医の

過重労働を助長させようとしているわけだし。

そもそも、在宅医療、地域医療を担っている医師の待機も含めれば、

残業時間なんて無限になっている。

むしろ、フリーな時間を数えることの方が早い。

在宅医療の待機の在り方、これも医師の働き方改革を推進するなら、同時に

考えないと。

救急医療と同じように、在宅の待機医療も専門機関で、交代制で

やったらいいのでは?

という過激な考えもよぎる。

同じ区内で、すべての科のすべての医師が、救急か待機を夜間急病センターで担うとか。

夜間急病センターを各区に作るとか。

内科だから、外科だから、整形外科だから、脳外科だから、と科によって、そういった医療の

負担を偏重させるのは、どうなんだろうか?

目のことでも、精神のことでも、いつでも困ったことはおこる。

それを、担当がいないときは、別の科の人が対応してしのいでいるわけで。

そして、夜間・休日のコンビに受診を安易に受けさせないために、夜間・休日の自己負担額は、

保険、年齢にかかわらず、5割とか、少し金銭的なことも考えた方がいい。

ちょっとぐらいの割り増しじゃぁ、待つよりもいいわと、安易に夜間・休日受診をしてしまう。

もしくは公的機関の病院として、夜間休日専門の病院を設立義務を置くとかも考慮に値するかも。

そもそも、夜間休日だけを運営するなら、それが平常運転だから、夜間休日といえども

特別な手当ても必要なし、加算も必要なし、交代も必要なし。

夜勤日勤などもなく。平常シフトで行える。

夜間、休日に受診したい人が定期受診するので、平日の患者数の分散や当番の夜間救急の負担が減る。

むしろ1次救急の当番病院・クリニックがいらなくなるかもしれない。

なんらかの新しい医療政策をしないうちに医師の働き方改革を進めても、いままだで善意で行われていた

残業分の仕事は、だれがどうやって片付けるの?

申請すれば、残業は倍にできるって、結局、残業長くするんじゃん?

それ以上は、違法になるとなったら、合法ぎりぎりの残業でタイムカードをきって、あとは、こっそり

サービス残業や在宅で持ち帰り残業などなど、結局、善意やパワハラの温床になっちゃうんじゃぁないの?

医師の給与などを確保するためには、診療報酬をさらに増やさないと、病院はつぶれちゃうよ。