医師の働き方改革なんて、政府主導ではいい形には進まない

2023年12月22日 こころ院長ブログ

医師の働き方改革は、政府主導では、いい形にはならない。きっと。

改革するには、売り上げの減少を前提としている。

人手が足りなくなることの解決手段を考えずに、とにかく形だけ、規制しようとしている。

だから、きっとうまくいかない。

サービスが滞るか、経営が傾くか。

それをうまくやるには、一つは診療報酬を上げること。

一つには、無駄な救急、時間外の受診や往診、入院を減らすこと。

そして、経営者が、赤字にならない程度の形で、売り上げを落としてでも、改革する意思があるか、

覚悟があるか、想いがあるかということ。

公共性のある事業であり、景気と関係なく、価格設定も国や役所主導であることを鑑みて、

医療法人からは法人税を取らない、という英断もありかもしれない。

その分、雇用、人件費に回せるので、いままでよりも一人二人多くの雇用が可能となる。

それにより、マンパワーが増えて、勤務形態の緩和ができるかもしれない。

交代要員が増えて、労働時間の短縮、マンパワーの増加による残業の減少が見込めるかもしれない。

今ある、どこかの利益を減らして、労働者に還元するしかない。

それを現場に求めるのは、ちょっと酷。

現状でぎりぎり。なんなら、円安、物価高、でくるしい。厳しい。

当クリニックも、医師の働き方改革については独自の方策を模索している。

待機がなくせない以上、かわりに休みを作るしかない。

訪問診療や外来は、固定のお客さんがいるので、不定期に休むわけにはいかない。

なので、待機の後は早上がりとか、そういう形は難しい。

今ある出勤日のどこかを固定で半休、全休にする方法が、一番だろう。

やすむとすれば、火・水・木の平日の真ん中あたり?

週4-4.5勤務+待機という形が案としてはある。

週5日勤務での収益を考えると、医師の収益は、もともと額が多いので、

その減額は、経営上はかなり大きい。

それを、経営的に飲めるかどうか。

その減らした分のサービスが低下しないようにマンパワーの充足や工夫が必要になります。

やることはシンプルですが、実際は、そこそこのハードルがあります。

中長期的な目線で経営も考えないといけません。

ですが、小クリニックであっても、医師だから、聖人君子のように、馬車馬のように、ぼろ雑巾に

なるまで、一生懸命、誠心誠意働いて当然、という時代ではないと思います。

それが、そのうちかなえられたらいいなと思います。

社長は、週4勤務というわけにはいかない。週5は必ずいないと。。。。

そのかわり、待機をしない、減らす、ということを許してほしいなぁ。

勤務終了後からも、やることがいっぱいあったりするので、待機の対応が、困難になってしまうことが

あったりするので。

やっぱり、あ1~2人、ドクターが、わが社に来てくれると、このプランが現実的になる

可能性が高いんだけどな。