安易な独立開業よりも、理解ある上司の下で働くことの方がいい?

2023年12月15日 こころ院長ブログ

会社で働いていて、上の方針に納得がいかない、やりたいことができない、

やりたくないことをやらされる、自分の意見が通らない、、、、

などなどから、独立開業する人が増えています。

それは、在宅医療においても変わりありません。

独立開業すれば自分が社長。

それはそれは、思った通りに好き勝手にできるはず。

だれにも命令されずに、やりたいことができるはず。。。。。

はず。。。。。

はずですが、そんなこともない。

社長になると、それはそれで、好き勝手はできないもの。

経営的なことがある、スタッフの確保や労働環境の調整、関連事業・会社との

連携、経費の問題など、いろいろ考えるべき、気にするべき、対処すべきことが

いっぱいあります。

それにより自身のやりたいことにセーブをかけなければならなかったり、

やりたくないことをしなければならないことがあったりします。

社長業、会社経営をやりたい人は、いいでしょう。

ですが、医師のように、経済や経営に疎い職種の人が急に社長をすると、

会社のお金事情は、ひどい有様になります。

そして、そこから、本当にやりたかった臨床現場からも、多くの時間を引き裂かれて

しまいます。

なので、実は、もっとも心地よく医師を続けられる、やりたいことができるポジションは、

信頼できる上司、社長、母体会社がある状態でのN02的なところ、かもしれません。

諸葛亮孔明のポジション。

上司からの信頼を受けて、己の正しいと思うことを提案し、それをおおむね上司が是として、

国全体が、その方向に一丸となって動いてくれる。

結果的に、その手柄は、劉備のものとなり、孔明の名声となる。

しかし、大きな問題が。

そう、それは、そんな上司や社長がなかなか見つからないこと。

これは、難題。

そもそも、そんなにいないのかも?って思ってしまうことも。

でも、情報網を張り巡らせ、自分で探したりして、運よく見つけられたら、なんとしても

そこに入り込むべきです。

別にNo2でなくてもいい。

要は、自分がやりたいことを提案でき、それを是とするか否とするかは、その提案によるが、

公正に検討してくれて、納得がいく結論を導き出し、会社運営をしてくれるかどうか。

自分の提案が、優れている、正しいとは限らないのだから、単にすべての提案を是としてくれる

主君は、もしかすると暗愚なのかもしれない。

やりたいことっがストレス少なく自由にやれる、という環境は、もしかしたら、社長になる、トップになる、

のではなく、信頼してくれる、心ある上司のもとにあるのかもしれない、という話。