インフルエンザ超流行警報

2023年11月28日 こころ院長ブログ

インフルエンザは、超が付くほどの大流行になっています。

例年で言えば、12月末くらいの勢い。

1か月ほど前倒しになっているような気がします。

休日当番などでは1日100~200人越えの受診っがあるそうで、

そのうちの7~8割くらいがインフルエンザ陽性なのではないかともいわれています。

当クリニックにも発熱、風症状の患者さん連日、多数受診されます。

とくに、午後に、ほかの近隣の医療機関での受付が少ないのか、

電話での問い合わせからすぐに受診される方が増えてきています。

インフルエンザ、コロナウィルス感染症なら、発熱、発症から5日間の自宅療養

が必要となります。

場合によっては解熱後48時間以上経過していること。

抗原キットにも、やはり入荷が渋くなっている現状もあります。

コロナウィルスなら、今なら基本的には、対症療法。

インフルエンザウィルスなら、イナビル、タミフル、リレンザなどの抗ウィルス薬があります。

しかし、誤解されがちなのは、発熱・発症から48時間以内の内服が奨励されています。

そうすることで(有)症状期間を短くできるとされています。

48時間以降については、症状と主治医と相談してくださいとされています。

なので、48時間以上経過していて、症状が軽減しているなら、必ずしも病院受診しなくても、

発症後5日間の自宅療養、感染対策ができるなら、受診する必要性はないとも言えます。

しかしここで問題になるのは、コロナ、インフルエンザでのお休みと、いわゆる体調不良、風邪での

お休みとでは、学校、職場からの休みの扱いが変わることがあるということです。

病名により、欠席、有給扱いになるのかどうか、という違いが出てしまう。

そのために、治療には関係ないのに、検査をしなければならない、という政治的な要素が生まれてしまい、

それに伴う医療従事者の負担も増えてしまうのが現状です。

休日の扱いについては、一人の親、労働者としては、結構大事な問題ですので、気持ちはよくわかります。

問題なのは、その制度のほうです。

病名により、休みが差別化されるのはどうかということです。

ただ、なんでもかんでも、同じ扱いになると、なるべく休まないように出勤、出席して感染拡大する、

もしくは、大したことないのに休もうとするなど、悪用する人も出てくる、ということが想定されます。

あっちをたてようとするとこっちが立たない。

まぁ、世の中ってそういう仕組みですよね。

なので、市販のキットで陽性なら、感染症休みの扱いになるくらいの感じで、間を取って、不要な病院受診を

しなくても済むようにできないのかなぁって、思います。

調子が悪いって言っているのに、治療ならまだしも、検査のために病院受診するって、患者さんにとっても

かなり大変な労力と費用負担ですよねぇ。

感染状況に応じて、この期間は、発熱、のどの痛みなどあったら、とりあえず学校は休み、とかにしても

いいんじゃないかなぁ。

仕事のほうは、それでは経済が回らなくなるから、またちょっと別な条件を付けないといけないかもしれないけど。

1か月の感染流行前倒しってことは、年末年始には、感染流行がさまって、みんなハッピーな年末年始を

ゆっくり過ごせるようになっていたらいいなぁ。

当クリニックの休日当番が1月2日なんですよねぇ。

12月29日と1月2日の当番って、一番混雑する日の一つなんですよねぇ。