介護もやばい

2023年11月20日 こころ院長ブログ

訪問介護事業所の閉鎖が続く。

別に、訪問介護の手が余ったいるわけではない。

むしろ足りない。

なのに、事業所が減る。

これって死活問題。

訪問介護が必要な人が、利用できない、利用回数を減らさなければならない。

閉鎖した事業所が、必ずしも粗悪なわけではなく、優良事業所であることもしばしば。

残った少ない事業所が、優良だとも限らない。

やっとの思いでヘルパーに入ってもらったけど、思ってたのと違う。だけど、次に変えるための

事業所がないため、不満でも利用者さんは、泣き寝入り、我慢するしかない、という事態も

起こりうる。

地方の特別養護老人ホームが続々閉鎖?

地方に限らず、都会でも特別養護老人ホームは苦しいと推定される。

私も介護施設の経営を一時期考慮し、いろいろ事業想定しましたが、赤字事業ですね。

老人保健施設や特別影向老人ホームなど、税制などの優遇を受けたとしても厳しい。

ましてや、介護職員がたりない。

有料老人ホームやサービス付き高齢者住宅のように、入居料、管理料を赤字にならないように高額

に設定できるわけでもなく、売り上げも引き上げられないから、人件費もひきあげられない。

ただでさえなり手不足の介護業界で、高額の入居管理料を取るいわゆる儲かっている施設での

高収入、好待遇の条件を出されてしまったら、数少ない介護職員もすべて持っていかれてしまう

ので、新規に雇うこともままならない。ましてや、現在の従業員すら、失いかねない。

そうなると、受け入れる器があっても、それを見る職員がたりないので、受け入れを制限せざるを得ない。

結果、売り上げはさらに縮小し、人件費を捻出できない。さらに職員が減る、の負のループに

入りかねない。

介護がもうからないと、ただでさえきつい仕事なのに、給料も上がらないし、やる人いなくなっちゃうよね。

日本の医療介護は、このままだと、今のクォリティは、間違いなく維持できない。

皆さんは、安心して過ごせる老後、24時間365日、だれでも医療が受けられる制度、自分で、

好きな病院、クリニックを選択して、開いていれば好きな時に受診できる医療制度、全員が保険診療を

受けられる医療制度、これを手放すことになってもいいんでしょうか?

諸外国のように、歯科受診に数万円、病院受診に数万円かかるから、なにかあっても病院にはあまり受診

しないで、ドラッグストアの市販薬を適当に飲んですます、ような医療制度をうけいれますか?

高額な医療保険に自分で加入しないと保険診療が受けられない、受診するためには、かかりつけ医と呼ばれる決められた

クリニックを受信して紹介してもらわないと病院には受診できない制度、その予約も2~5日くらい先でないと

受けられないような制度、そんな諸外国の医療制度をわざわざ日本の世界最高峰の医療制度に

かえて、どんどん輸入したいと考えていますか?

外国の医療が素晴らしい、日本の医療制度がだめだとミスリードされていませんか?

自分で情報を調べて、自分で判断していますか?

自分たちの未来を自分たちでしっかり考えて、利己的な、悪意ある人たちに、自分たちの未来を、進むべき未来を

任せきりにしてはいけない。