医療介護への政治的誤解と陰謀?

2023年11月20日 こころ院長ブログ

医療、介護にはお金がかかる。

高齢化社会でさらにかかる。

それはしょうがない。

誰しも歳は取るもの。

歳をとれば、病や怪我に苛まれる確率も高く、医療や介護が必要になる

ことは自然の摂理。

そこにかかってしまう予算を膨大に膨らませないで、効率的に、縮小させるということは

大事。

だが、いつもそのやり方が、間違う。

医療費を削減するために病院やクリニックに負担をしいる。それは間違い。

病院やクリニックは、一般的な業種と異なり、奉仕をある意味自主的に、半強制的に

求められ、常にブラック企業の状態になっている。

感染症など、誰もが恐るリスクにも応召義務というものを掲げて、自分を家族を守るために、

逃げることも許されない。

そういう中で、提供できる医療サービスの値段は、国に、制度に決められており、物価高、

経費高になっても、自ら上げることもできずに、定価でのサービスとなる。

むしろ、まるめと呼ばれる、一定価格の中に、材料費やサービス費も含む的な、診療報酬

設定が多く、当クリニックのように、真面目にやればやるのど、材料費、人件費、経費の

持ち出しが多くなり、赤字体質になりやすい

その中で、内部留保?なんてものは、ほぼ存在しないに等しい。

コロナ禍で、売り上げが上がった?わけではない。

補助金出しただろう?って政府は言うけど、それって、コロナに対応するために、無理に

医療従事者を危険に、過重労働に晒し、人件費荷回すために、人材確保や危険手当を

出すためなどに使うように言われ、それは、そう使ったよ。

それでこれからの物価高騰の給与アップしろなんて、言われても無理だよね?

そのために出した補助金じゃないし、国家予算でも、目的が違う税金徴収で予算は組めないよね?

クリニックは儲かっているんだろう?って政治家は言うけど、逆に、ここ3年間のあの

とんでもない環境の中、毎日休まずに働いていて、少しも利益が出ていなかったなら、

それってもう仕事として、成り立たなくない?

その前に、コロナ禍で、ぐーーーと落ち込んでしまったクリニックとかが廃業して行ったこと、

忘れちゃったんだろうな。

人手不足は、何も、保育士や学校の先生だけじゃない、昭和、平成で当たり前だった職種、

特に労働として、やりがいはあっても身体的、精神的な負担がかかるような、人に奉仕するような

業種はみんな、今時の若者には、人気がないのかな?成り手は少ない。

でも、なくなったら困るでしょう?

AIやロボットが代替できるようになって、医療者の人数がそんなに要らなくなるまでは、

しばらくは、人に頼るしかないんだから、いつっも思うんだけど、、もっと医療介護従事者に対して、

敬意と感謝を持って、政策を打ち立ててほしいなぁ。

診療報酬、介護報酬改訂が、数年ごとに行われるたびに、医療従事者が貧しく、住みづらくなるような

改訂ばかりが行われようとする、提案されたりする。

金儲け主義の悪徳業者から、医療費を守ろうとするのは、わかるんだけど、そのために、

真っ当な仕事をしている人に、次から次へと、診療報酬の下方修正、診療報酬維持のためには、

更なる書類の提出、労務の追加、無駄と思えるような作業の追加、必要のないサービスの提供を

強要するなど、現場を混乱、煩雑化させるような規定の追加などが行われる。

やりにくいったら、ありゃしない。

クリニックや病院にもし内部留保があったとしても、それって、未来への投資のために、

以前に投資した借金の返済のために、必要なものなのです。

政治家に、内部留保のことをとやかく言われたくないですよ。企業努力をして、

これから先の医療のために、医療従事者の待遇のために、設備の更新、維持のために、

必要な最低限の資金をなんとか作ろうとしているんですよ。

それを、世界情勢や政治の失敗?に伴う物価高に、世論に対応するために医療従事者の

給与を上げなさいと、そのための資金は、政治では出さない、他の業種が価格に反映させるのに、

医療においては、診療報酬はむしろ下げる、サービスの値段を下げる、つまり、売上は、

下がるのに、給与をあげなさいと、命令する。人件費が上がるのに。

これって、政治から、医療業界に対するパワハラ?とも言える?

企業努力してなかったら、借金で倒産しちゃいますよ。クリニックがひとつ倒産すると言うことは、

その地域の医療が少しずつ崩れて行ってしまうんですよ。かかりつけ医がなくなると言うことが、

何を意味するのかを真剣に考えてほしい。

せめて、仕事した分の、かかった材料費の分の、高騰してしまった経費の分の、サービスの提供料は

ちゃんと医療従事者が受け取れるようにしてほしい。

さもないと、医療従事者に給料をちゃん払うことができなくなりますよ。

もっと、医療従事者も、政府は、大事に考えるべきだと思います。

医療、介護に必要な予算くらい、しっかりかき集めてよ。それが政治家の仕事でしょ。

医療介護は、子供どころか全ての世代の人に必要なもの。

少子化対策のお金は、あちこちから引っ張ったり、増税したりするのに、なんで、医療介護の

お金は、現場で頑張っている人から徴収しようとするの?逆でしょ?現場で頑張っている人たちに

向けて出していく予算でしょ。

防衛費も大事だけど、部門によって、予算の上げ下げの幅が、動くお金の桁が違いすぎる。

そこをちゃんとしないで、オリンピックや万博などの開催については、招致や箱物に

莫大なお金や追加予算をしれっとつける、票稼ぎにすぐお金を配る、ましてや

大臣たちの給与を上げる、、、、なんてことをするから、支持率が上がらないのでは?