2023年09月15日 こころ院長ブログ
訪問診療については、持論があります。
もちろん、各会社や医師の方針があると思いますので、
あくまで持論です。
訪問診療は、複数名で行った方がいい。
という事。
訪問診療ではありませんが、訪問医師が患者家族に
銃殺された事件ありましたね。
そのほかにも、モンスターペイシェント、モンスターファミリーと
よばれるような、いわゆるカスタマーハラスメントを起こす方々も
最近は結構多いと聞きます。
女性医師が、訪問する際に、身の危険や恐怖を感じることもあるようですが。
男女平等の社会において、女性だから、と逃げるわけにもいきませんし。
かといって、男性だって身の危険を感じるし、こわいんですよね。
こわそうな人、危なそうな人だから、男性医師に行ってほしい、なんてのは、
差別発言とも取れますよね。
男性だって殺されたくないわけだし。
そういった意味では、男女どちらであれ、単独行動は危ない。
医師、事務員、看護師、などが2名以上で訪問することで、抑止力にもなりますし、
目線が増えることによって、リスク回避もしやすくなります。
また、パワーハラスメントやセクシャルハラスメント、ドクターハラスメントなどの
ハラスメントの抑制にもなります。
また、同一法人であるため、完全な第三者にはなりえませんが、痴漢冤罪のような
いわゆる冤罪を起こされないためにも、重要な役割をするかと思います。
ハラスメント関連は、されたと思った側の主張が圧倒的に有利になります。
そこに、当事者以外の人の証言があるだけで、印象はだいぶ変わります。
患者さんのお宅というアウェーの密室にお邪魔して仕事をする以上、様々なリスク管理は
すべきだと思います。
その意味でも、訪問診療は、同行者を1名以上つける方が得策だというのが、私の持論です。
当クリニックでは平日の夜間の待機、緊急訪問以外は、基本的に看護師1名以上を同行させて、
複数名での訪問診療を基本としています。
もちろん、看護師が同行することで、患者さんの緊張緩和や話しやすさ、治療処置の人手の確保、
情報共有、相談、移動時の電話対応、指示・するべきことの健忘防止、多職種や他法人との円滑な連携、
仕事量の分散と専門知識の有効活用、職場環境の改善、などなどの意味合いもあります。
もし自分が訪問を受ける立場なら、看護婦さんの同行は、あった方がうれしいし、安心するなと感じます。