在宅における処置に対する理解のなさ

2023年08月27日 こころ院長ブログ

在宅でも行える処置はいっぱいある。

だが、在宅では、行えることに限界がある。

???

逆のことを言っているようで、、同じものを別な角度から見ている。

何かを切ったり、刺したり、、抜いたり、留置したり。

それを、外来や入院でやるのと同じ安全性とクオリィティで

できるのかと言われると、それは無理。

限られた空間、限られた機材、限られた人数と職種で行うのだから。

だからと言ってやらない、となったら、在宅生活を継続できる人の裾野が

限られてしまう。

そこさえクリアできたら在宅過ごせるなら、なんとかしてあげたい。

そのためには、入院や外来で、大きな機械を用いて、専門職を揃えて、

十分んな時間をかけて行うのと、行った後に検査して、24時間看護師が

常駐して、経過を見て、というようなガッチリ管理、リスク管理を

求められても不可能である。

在宅で行うにはそれなりのリスクの増加は、ご了承いただく必要がある。

また、制度が全然追い付いていない。診療報酬などについても。

リスクを背負い、大変さを乗り越えて在宅での処置を行うのに、

それに対する、加算がない、少ない、使用した物品や機材、検査の

請求ができない、管理料が取れない、非現実的な交換頻度、などなど。

在宅医療を入院医療と同等に考えたり、現実的な現場のニーズを考えない、

理解していない診療報酬改正。

リスクを冒して、大変な手間をかけて、24時間往診体制で管理する大変さが

ますのに、処置管理をすればするだけ、持ち出し経費が増えて赤字になるような

処置が結構存在する。

それって、現実的には在宅医療でその疾患、状態を診るな、診る方が悪い、と

国が言っているようなもの。

みたければ、自腹をきってやればいいでしょ、?ってこと?

最低限、必要な物品のコストや処置・検査のコストをかかった分だけは、

請求できるようでないと、到底、行うことはできない。

スタッフに過大な労力とストレスとリスクを背負わせて、サービス残業、

ってわけには、経営者としてはOKとは言えない。

利用者さん、患者さんの利益が生まれるように、現実的な診療報酬制度を

改正して欲しいですね。