2023年08月03日 こころ院長ブログ
近年は、外科医は、成り手が少なくなってきているようです。
外科といえば、花形、多くのドラマや映画、漫画、アニメなどでも
取り上げられ、憧れられる職業の一つだったと思います。
外科医は、すごい、かっこいい、というイメージ自体は、
いまだに残っている気がします。
ですが、医学を志す若者、医学生、研修医などの立場になると、
見方は変わることがあるようです。
手術をすることに対する責任の重さ、人の命をその手に握るプレッシャー、
過酷な労働時間、手術と外来、入院管理、書類、学会、論文、研究、
救急対応などと多岐にわたる仕事とそれによる長時間労働、
待機という時間外の縛り、緊急出動する、するかもという身体的、精神的
ストレス、他の科に比べて労働時間や縛り時間が長く、身体的精神的ストレスが
大きい割に、給与が安い、人の体にメスを入れる自信がない、血や内臓を見るのが怖い、
いやだ、手術、術後管理をする上で身につけなければならない知識や経験、技能が、
専門分野の幅を超えて広すぎる、そもそも自分はそんなに器用ではない、などと
事実とは異なるようなイメージもあるような気がします。
外科医は、今の段階では絶対必要な職業です。
自分が怪我や病気をした時に、治してくれる外科医が足りなかったら困りますね。
私も外科医、実際には元外科医として、残縁な風潮だなぁと思います。
ですが、もう少し先の未来になったら、外科医の仕事は、かなりなくなってくるかもしれません。
今や内視鏡手術や腹腔鏡手術は当たり前、ロボットアシスト手術も多く行われています。
人体をCTやMRIその他の機械で迅速に細部まで3D構築できるようになり、高性能なAIが
導入されてしまえば、ほぼ全ての手術がロボット+AIがやった方が正確に安定的な
結果を得られるようになるかもしれません。
その際、定期手術はロボットに、緊急の手術、外傷などは人でなどとなっていくかもしれませんが、
最終的には、緊急でも外傷でも、超迅速検査、3D構築ができれば、ロボット+AIの方が、
迅速かつ正確に手術できるようになるのかもしれませんね。
そうなったら、我々外科医は、もう今の仕事としては、いらなくなってしまうかもしれません。
代わりに、ロボットを管理するエンジニア、プログラマーの需要が高まるのかな?
そもそも、診断、処方する内科医もAIに払拭されてしまうかも。
医者や薬剤師という職業がAIに置き換えられてしま雨かもしれませんね。
そしたら私たちは、廃業ですなぁ。。困ったなぁ。
それを言い出したら、ほとんどの職業はAIやロボットに奪われてしまう。
人間は、本当にいらない、必要ない、ただ遊んで生きていく生き物になってしまうのかも。
そうなったら、いいな、と思う人もいるのかもしれないが、そうなったらきっと、
人間の退化は止まらなくなるのでは?
そしてゆくゆくは、SFの世界のように、ロボット+AIの支配する時代になり、
人は、飼われる、狩られる側の生物に成り果てるのかもしれない。。。。。。