入院の基準は、あくまでも在宅療養困難、介護困難

2023年07月21日 こころ院長ブログ

コロナ感染症は、5類になり、久しいですが、あいかわらず、

応召義務違反は存在してそうですね。

ましてや今は、第9波と言っていいくらい感染症が満船しています。

この状況で、みんなで協力して、ということから、うちは危ないから、忙しいから

やめておこう、うちくらいやんなくてもいいよね、と思う組織が

存在すると、医療崩壊、患者さんの不利益につながります。

コロナ感染症は、今や、それほどまでには重症化することが少ないようで、

ほとんどが自宅療養、隔離で社会復帰されています。

入院、ということもないわけではありません。

その主な理由は、症状が重くて在宅療養が困難な場合、もしくは、

介護が必要な方が陽性でかつ、介護者が症状が重くて介護困難な場合など

があると考えます。

安易な入院は、国家の医療費負担の増大を招き、医療資源の無駄遣い

にもつながります。

かといって、自宅療養が必ず安全とは限らないので、その状況を判断しながら、

柔軟に対応することが求められます。

2類の頃、一番困ったのは、訪問看護の問題です。当初は、コロナ対応してくれる

訪問看護ステーションは皆無に近く、コロナになった場合、かつ入院受け入れが

してもらえなかった場合、看護も介護も、コロナの感染リスクがあるので、

我々は介入できません、撤退します。

後は診療だけでよろしくお願いしますって言われたこと・・・・。

え・・・?

診療の方には感染のリスクが無いと思っているの?

自分たちは危ないから逃げるけど、我々はどうでもいいってこと?

診療だけで、診療・看護・介護をやれってこと・・・?

ってな事態に陥っていました。

そういう時に、拾う神もあります。

介入するスタッフは限定されますが、訪問看護に入りますよと

名乗りを上げてくれるステーションも現れました。

そのご、在宅医療協議会や保健所などが連携して、手上げした

訪問看護ステーションが、依頼すれば介入してくれることになりました。

それでも、点滴を依頼したら、スタッフが危ないから、点滴するなら、

介入できないとか、入院させてほしいとか、言われることもありましたね。

2類の時ですら、厚生省やコロナ感染症の懸念がる患者さんへのサービス拒否は、

違反であるような通知が出ていました。

あくまでも感染者の接触があって、感染者である、といいうことではない、疑いの人

ということなので、陽性者の場合には、

上記の手上げしてくれていた訪問看護ステーションが対応する、それ以外はいかなという

選択は、だどうだったのでは、と考えます。

では、現在5類になった状況ではどうでしょうか?

5類になった事で、ほぼすべての医療機関が、発熱、風邪症状の患者さんを診察する義務、

応召義務が発生しています。

つまり、風邪症状であっても、どこのクリニック、病院にもかかっていいことになりました。

もちろん、以前からかぜをひいてわざわざ整形外科に受診はしないですよね?

当然内科や耳鼻科、小児科などになります。

じゃぁ、訪問看護や訪問介護、訪問リハビリの方のサービス拒否適応基準には、コロナ陽性は

該当するのか?

インフルエンザ陽性だった場合に、同じことをするのだろうか?と考えると、分かり易いかな?

訪問リハビリについては、サービス拒否というよりは、具合が悪い、感染症状態で、

5日間の隔離義務がある状況での介入は、逆にすべきではない。

隔離解除までお休みにしたほうがいいと考えます。

じゃぁ、看護や介護は?というと、もちろん不必要な介入は避けるべきであると考えます。

しかし、もともと必要だから介護おうぃらいしていたと考えると、体調が不良で、生活に

困っている可能性を考えると、介入すべきで、患者さんが必要な状況なら、サービス提供拒否する

べきではないと考えます。感染防御、感染リスクを軽減するような所作での介入が妥当ではないでしょうか?

訪問看護はというと、介護よりもさらに必要度は高いのではないでしょうか?自宅療養中でかつ、

もともと訪問看護が介入していたのであれば、それなりの病状であったと推察されます。

なら、その病状変化などをチェックする必要があり、場合によっては、自宅療養から入院療養へ

切り替えなければならないかもしれない。

点滴を一時的にすることで、入院が避けられそうなら、点滴をするのも必要です。

しかし、現状、医師の応召義務についてに比べて、看護や介護のサービス提供拒否の適応基準の

話は、5類になってから、あまり話題になっていません。

なので各事業所はそれぞれ独自の判断で、うちはいかない、うちは行く、などの対応をしているようです。

これは、ちゃんと、政治の方で、協会の方で、やるべきなのか、やらなくてもいいのか、

はっきりさせてあげる必要があると考えます。

感染者の往診業務も相変わらず、有志に委託されていますが、訪問看護の方はどうなったのかな?

補助金などもどんどん減額、打ち切られてい行き、ちゃんと号令をかけないと、危ない橋は、

みんな渡りたくないから、診療も、看護、介護も、入院も、ほぉって置いたら、

やってくれる人どんどんいなくなっちゃうかもよ。

もしコロナになっていて、そうなると、看護も介護も撤退してしまって、診療だけぽつんと在宅医療で

取り残されちゃうんだったら、そうだ、抗原検査しなければ、陽性とわからないから、

検査はするの止めよう、って考える診療所が出てきてもおかしくない。

だって、丁寧に、検査をして行ったら、結局、

取り残されて大変な目に合っちゃうかもしれないんだから。

そこらへんは、コロナを5類にしたんだから、した人たちが責任をもって、5類になった後の

色々な状況におけるルールまでちゃんと検討してくれないと。

現場は困りっぱなしだよ。

コロナ陽性になったら、

訪問看護は、介入しなくてよい→入院へ切り替える

訪問看護は、介入しなければならない⇒在宅療養困難時、入院に切り替える

訪問看護は、介入するか選択できる→訪問看護が必要なら、対応可能ステーションに一時切り替えできる→在宅療養困難時、入院に切り替える

というくらいのどうすべきかというルールと制度、手順を決めてほしい。

3番目なら、対応可能ステーションリストなどを作ってほしい。