2023年07月05日 こころ院長ブログ
お盆に引っ張られる。
ご先祖様が迎えに来る。
こんなことは、巷ではよく言われていますが、医療従事者の多くが、
その実感があるのではないでしょうか。
ぎりぎりの状態や悪い状態などが病状的にあった場合、どういうわけか、
お盆にはよく人が亡くなる。
お盆だからねぇ。
ご先祖様、素でのお亡くなりになっていたご家族などが迎えに来たのかねぇ。
引っ張られたのかねぇ。
なんてことを経験する。
霊など本当に存在するのだろうか。
私は、あまり信じていない。
では、こういったことがなんで起こるのか。
それは、刷り込み。脳の刷り込みなのではないか?
そもそも、お盆に引っ張られる、ということが全世界絵的に同時多発的に行われているなら、
納得もいく。
が、それは、おそらく日本に限ったことだろう。
だとしたら、それは、事実ではない。なんらかの要因があるに違いない。
そこで考えたのが、刷り込み。
日本人は、お盆にご先祖様がやってくる。ご先祖様、亡くなった方は天国に行く、極楽浄土に行く、
お星さまになる、生まれ変わるなどの思想が子供のころからよく聞かされる。
つまり、亡くなると霊になる、あの世に行く。
子孫を家族を見守っている、守護している。
そしてお盆には、一時的に帰ってくる。
そう聞かされて育っている。それが一般常識のように考えられている。
日本全国、概ねそれが広がっている。
そのことが脳にインプットされている。
だから、知らず知らずに暦などからお盆を意識する。
そうするとご先祖様が、なくなった家族がやってくる、自分の体調が良くないから、
お迎えに来たんだ、自分は死ぬんだ、という深層心理が働き、
それが無意識に、自律神経やホルモン、そのたの身体機能に影響を出し、
ぎりぎりのバランスで保たれていた病状が悪化し、生命が途絶えてしまう。
そんなことが、おそらく、おこっているのではないだろうか。
もちろん、単純に病状が悪化すれば、時期は関係なく、命は途絶えてしまう。
だが、ぎりぎりの状況であれば、+αでそういった深層心理的な因子が一つでも
加わるだけで、命が途絶えてしまう確率が上がるのかもしれない。
だから、お盆には、人が良く亡くなってしまう、ということは、
必ずしも統計を取って数えたわけではないが、医療従事者としての体感としては、
多い気がする。
ただ、これも実際は多いのではなく、医療従事者自身の深層心理に、お盆に迎えに来る、
ということが刷り込まれているから、単純に、他の人関係なく、お盆の日に
ただ生命が途絶えたことを、お盆に迎えが来るというイメージと勝手にリンクさせて、
その出来事を、やっぱりな、ほらね、と強烈に記憶している、というだけなのかもしれない。
人体は不思議なもので、物理的なことだけでなく、思想や意識、想い、やる気などによって、
効果や結果、変化が変わってくることが多々あるようだ。
だからこそ、よいことは強く意識し、悪いことはあまり意識しないようにすることで、
身体が良い方向に向かっていくことがあるのかもしれない。