阿呆な保健医療制度

2023年05月18日 こころ院長ブログ

保健医療制度の中で、同一建物の訪問診療の減算定というものがあります。

訪問診療料および在宅総合管理料の減算。

1/3から1/2に減額するというもの。

同じ建物に月に二人以上、居住人数の10%以上を回っている場合など。

外た細かい設定はあるがざっくり。

意味合いとしては、訪問先が同一建物なら、移動の手間が少ないでしょ。

だから、減算という、阿呆な見解。

そもそも、マンションなどの建物の中の移動で、103号室から1113号室などの移動が、手間がないだろうか?

それなら、1戸建てで数件離れているとこの方が手間が無い。

それを加味しても、100歩譲って、訪問診療料の減算定は、1/3以上の減額はどうかと思うが、少しは減らしても

伊井かとも譲歩できる。

しかし、総合管理料はだめだろ。

総合管理料は、多くの処置や薬剤などもその中にマルメで含まれてしまう。さらに、24時間365日の管理対応を

しますという準備、人材確保の経費や、実際の労働に対する評価の算定であり、移動距離うんうんのことは

全く関係ない。

これを減算するということは、ただ単に、てっとりばやく見た目の医療費を削減するための、机の上でしか

医療介護、地域医療を判断していない、考えていない、知らない人たちの発想としか思えない。

はっきりいって、そんなことしていたら、地域医療は受け手がいなくなってしまう。

それに対して、今は、なんでも少子化対策、LGBT対策、SDGs対策、防衛費などの方は、

水戸黄門の印籠のように、どんどん予算をアップできる。

政治家や役人の、すべてが悪いわけではないが、少なくともこれに関わる人のセンスを疑うな。

クリニックもビジネス、法人である以上、持ち出しで、赤字でサービスするわけにはいかない。

適切なサービスを提供するための人材確保と維持の為に、経費を稼がなければならないのだから。

働いた分の報酬が評価されないなら、働けないよね。

だって、一時的には、好意で、想いでできるけど、制度だものずっと変わらない。変わるまではそのまま。

だとしたら、その行為や想いは続かない

現実的に維持できない。

それにより、その他の多くの医療ができないようになっては困るからね。

まっとうな医療制度になることを願う。