チーム医療

2023年02月17日 こころ院長ブログ

最近、”医龍” を見ていました。

心臓外科医のチーム医療の話。

外科は、一人ではできない。だからこそチームが大事。

それぞれの1の力を集めて、5にも10にもする。

ただ、チーム医療は、何も外科に限ったことではない。

病院内でも、内科と外科のチーム、さらに麻酔科、その他の専門科の総合チームができれば、

そのチーム力は、とんでもない力を発揮する。

さらに職種を超えて、看護師、放射線技師、臨床工学士、リハビリテーションその他の職種との

チームができれば、さらにとんでもない力を発揮する。

さらに、発展して視野を広げると、地域医療にも。

急性期病院、亜急性期・回復期病院、生活期病院の間でのチーム医療。

そこができれば、地域としては、最強の医療が提供できる。

それぞれの役割を、自己の都合ではなく、患者さんの生活の質を、人生の質を上げるために

それを第一に考えて行動できれば、お互いの病院を信頼しあえれば、この巨大な医療チームの

形成も夢ではない。

ただし、1か所でも自分の利益を重視して行動してしまえば、疑心暗鬼を生み、チームに亀裂が

入り、崩壊の一途をたどる。

急性期病院は、受け入れ要請があれば、可能であれば、うも言わさずすぐに受け入れる。入院させて

治療する。適正な入院期間をもって、亜急性期・回復期に、在宅に移行する。

亜急性期・回復期は、急性期の入院受け入れがスムースになるように、急性期からの要請があれば、

四の五の言わずに速やかに患者さんを受け入れ、リハビリテーションを的確に行う。リハビリ期間は、

制度で既定の入院期間ではなく、患者さんの状態を考慮し、早期退院も視野に。

生活期は、急性期・亜急性期・回復期からの退院要請に速やかに対応し、退院直後に必ず、診察介入

するようにし、担当医師が不在の状態期間を可能な限り減らす。

それぞれが、ベッドコントロールや自身の安心・手間の削減などの余計な自己利益を優先せずに、

患者さんのことを最優先で考えて治療に当たれば、そういう大きなチームが地域内に形成できれば、

地域住民にとってこんなに安心して住める環境はない。

地域や組織の中で、どこが上とか下とか、どーでもいい。ちっぽけな問題。誰かと比べる必要なんてない。

自分がどうあるべきかを考えるべきである。

どこかよりも上に立ちたいという、儲かりたいという野心は、医療現場には必要ない。ただただ、

患者さんの為、仲間の為に尽くせばよい。さすれば、患者さんとも、仲間とも、心を通じ合える。

心は、一方通行ではない。

ガンジーやマザーテレサのように、圧倒的なflowの善の良心の流れを生み、世界の心を通わせる

カリスマ的な人もいるが、ほとんどの人は普通の人。どちらかが、もしくは両方共が歩み寄らないと

心は通わない。片方が心を通わせようとしても、他方が拒絶していれば、心の交流は生まれない。

組織同士、人同士が、心を通わせるには、もっともよい方法は、自らの心をまずは穏やかに、清らかに、

真っ白にすること。自らの言動を理想に近づけること。

相手を尊重すること。

自ら与えていかなければ、得られるものはないと心得よ。(実際はそうでもないけど。)

他の組織を、相手を、変えることは難しい。

しかし自らを、自らの組織を変えることは簡単にできる。それにより、かかわりのある相手、組織を

間接的に変わる方向に仕向けることはできる。

そうやって、他人同士、他組織同士のチームは完成するのではないだろうか。

当クリニックは、自分にできることをとにかく全力でやっていくつもりです。