2022年11月23日 こころ院長ブログ
北海道の癌の罹患率が、都道府県別で4~5位くらいと高いとか。
10万人に400人以上くらいとのこと。
こういったニュースにより、道民の不安は煽られます。
ですが、こういった数字に踊らされないことが大事です。
あくまでのただの数字です。
よくよくみると、4位、5位、6位とその差は僅かに10万人に対して一人二人・・・・。
大した差が無い。
つまり、圧倒的に北海道に多いという事ではないということ。
そして、このデータは、統計時点の癌の罹患数という事。
つまり、色々なバイアスがあるわけです。
たとえば、癌にかかっている人の潜在はわかりません。
健診や治療に通っている癌の罹患者の数、つまり、病院にかからない人は、カウントできていないという事。
北海道の人が、より多く癌の検査を受けているのかもしれない。癌を見つける精度が高いのかもしれない。
そもそも登録が良し高い頻度・制度で行われているのかもしれない。
住んでいる人の年齢層は?東京のように若年層が多く住む場所では当然癌罹患者の数が少なく、その母数が多いため、
このデータ上は10万人に対して少なくなるでしょう。
高齢者の比率にもだいぶ左右しますね、きっと。
癌を罹患した段階で、もしくは体調を崩した段階で、年齢が進んだ段階で、療養の為に北海道に移住してきた人が多いのかもしれない。
都道府県魅力度ランキング連続1位の北海道、そういう可能性もなくはない。
などなど、考えれば、そもそも、比較する条件が一定ではない。
単純に10万人に何人くらいの割合で罹患者がいるかというただの数字。それを理解しておくべきです。
でないと、北海道に住んでいると癌になりやすいのかな?やばいかな?という誤解をする人もいるかもしれない。
単純に、センセーショナルなデータや情報を垂れ流すのは、いかがなものかなぁ、とちょっと思う。
こういったことは、病院ランキングなどで、単純に年間手術数がどうとか、なんだかんだとそれで、そこの病院や医師が優れている、
というようのなミスリードを狙ったような情報と似ている気がする。