2022年10月18日 こころ院長ブログ
具体的な目標を掲げることはすごく大事。
リハビリに対して失望させてはいけない。
失望の一番の要因の一つは、思ってたのと違う。思ってたより、改善しない。というもの。
リハビリテーションは魔法ではない。
急に、急激に、ものすごく回復することは少ない。
効果は、徐々に、僅かずつ、見えてきたりする。
なぁんだ、じゃぁ、あんまり頑張っても仕方ないか・・・、ではない。
コツコツとリハビリをすることで大きな成果が得られるかもしれない。
子供がある日突然東大にはいれるだろうか、スポーツがある日突然うまくなるだろうか、痩せている人がある日突然マッチョになれるだろうか、太っている人がある日急に痩せられるだろうか、ゲームをしていきなりすぐにラスボスに勝てるだろうか、玄関開けてすぐにディナーが完成するだろうか・・・・。
否
全て、何らかの過程をこつこつと積み上げて達成にたどり着く。リハビリも同じ。
だとしたら、大事なのは、その成果を実感すること。成功体験をすること。
そのためには、まず、大きな具体的な目標を立てること。
それに続き、そこに至るまでのさらに細かい具体的な目標、ステップを打ち立てること。
そして、それぞれのステップに対する更なする細かいステップや到達するための具体的なプランニングをすること。
大事なのは、大目標の前に、ステップごとに、もしくはステップの中で、細かにこの目標、ハードルをクリアするという手順を入れて、その都度、目標達成、ハードルを乗り越えたという成功体験を生むこと。
これにより、リハビリによって体や心の調子が改善しているという確かな実感が得られる。
それにより、コツコツと積み上げることの重要性や効果を体験でき、長期的なリハビリテーションに対するモチベーションの維持、向上が可能となる。
訪問リハビリだけではないが、ざっくりとした歩行能力の維持向上、ADL改善、関節可動域の維持、筋力体力増強のようなリハビリ目標を延々と掲げて漫然とリハビリを行っている事例を散見する。
それでは、モチベーションも続かない。
歩行能力の維持向上は、何の為に?どこに行くために?何をするために?どこまでの能力を目指いしているのか?それが達成されたら次の目標は何なのか?
具体的であるほど実感しやすいし、その評価により、多職種もリハビリの進み具合や患者さんの状態を把握しやすい。
訪問リハビリテーションは、まずは介入することが大事。
介入した際は、その質が問われる。
質の悪い療法士や事業所に依頼してしまった患者さんは、残念である。
同じ時間、コストをかけて、質の悪いサービスを提供されるのだから。
訪問リハビリは、これから、その質が問われる時代になると思いますよ。