2022年10月09日 こころ院長ブログ
ウクライナのゼレンスキー大統領が、北方領土は日本の固有の領土だと、世界もそれを知っているはずだと、表明されたそうな。
あきらめかけていた北方領土の事を、日本以外の国からそういってもらえると、我が物顔で自国のような扱いをしているロシアに対して、世界がもう一度北方領土の事を思い出してくれたと思うのでその点はありがたいと思う。
けど、それ、今の時期は辞めてほしかった。
戦争をしない国日本は、実は、ロシアの中では、サハリンや北方領土関係、資源・水産関係で、適当にけん制しておけば、大した脅威でもない国と考えられているんじゃないかと私は思います。こちらに関しては、ロシアの脅威ではないから、ウクライナ、西側諸国に注意を、戦力を集中できる。
この時期に、日本とウクライナが特に同じ境遇で運命共同体のようだ、とまではいかないまでも、ウクライナのすごい味方である、という印象をわざわざロシアに植え付けるような北方領土発言は、今後、プーチン大統領がさらに追い込まれるようなことがあったときは、北海道に核を落としてやる、道連れに、なんて最悪のシナリオまで考えなきゃいけなくなったような気がします。
今の今までは、日本は、核の脅威までにはさらされていなかったような気がするが、今回のことで、ロシアのターゲットの一つにぐんと、一つあたま抜けた感じがします。
ウクライナの支援をするのは構わないけど、わが国土まで戦火に引き込む可能性があることを、おそらくはゼレンスキー大統領ならわかっていたはず。それをして、ロシアの注意を、戦力を散漫にして、対ウクライナの戦力をそぐ、その間に領土をさらに奪還する、そんな狙いがあるような気がします。
戦えない国、戦わない国、争わない国、日本をわざわざ戦争に巻き込もうとはしないでほしい。