病床数のコントロールの方法を再検討できないかな?

2022年08月27日 こころ院長ブログ

病院の病床数は、決められている。

都道府県などで全体の数が上限があったりする。

なので、新たに開業しても、入院を受けることができない。

とるすと、新しい病院や増築された病院は、どうしているの?というと、閉院する病院や診療所、入院をもう受けたくないよっていう病院・クリニックから、その権利を買い取ったりします。

その料金がバカ高い。

とうてい、個人商店の小さなクリニックなどでは、手が出ない。

よく、うちのクリニックで診てほしいから、入院できないの?っ聞かれます。

出来ません。残念ながら。入院させてあげられるベッドが無い。物理的にベッドを置いていないですが、そもそも、入院を受け入れてあげる権利が無い。権限が無い。暫定的に、入所施設を作って、入所ということは可能なのかもしれっませんが、入院とは違う。

こういった、ベッド権益、やめませんか?

今も、何十床、何百床、と入院ベッドを抱えているのに、多くのベッドは使っていない、そういったクリニックや病院は、いっぱいある。そういった、持っているけど、使われていない病床については、一定期間使われていなかったら、特別な事情がなければ、必要ないものとして、一定数、一定割合を返納させるというのもありなのでは?

ベッド権益自体をなくしたほうがいい。

ベッドの利用権限は、都道府県に持たせて、申請を出したところが、申請が通れば、無料で病床開設できるようにした方がいい。

病床を使って、地域医療や急性期医療をしっかりやってくれそうなところに、ベッドの使用権を移した方が、ベッドを使うためだけの無駄な入院による医療費の削減や医療難民の受け入れの増加など、医療を受ける側のメリットは大きい。

大手の病院ばかりがベッドを確保したりしないような規制も必要で、それも都道府県が絡めば、可能ではなかろうか?

地方病院、膨大なベッドがあるものの、埋まらずに、社会的入院のような形で、使われている事例もある。入院ではなく、入所やショートステイでもよさそうな事例もいっぱいある。

今ある医療資源を適切に使う事で、もっと医療は、医療経済はよくなるんじゃないかな?

わが社も、本来なら、自社に病床をいくつかかけて、入院先がいつも困るような急な入院希望に対応できるように、入院病床を持つ案は、開院当初からありましたが、コロナ発症前に持っていれば、コロナ対応もできたものを・・・・。当社の資金力では、到底、ベッドの権益など手に入れることはできません。入院は、連携病院やその他の病院に依頼するしかないのですが、必ずしも、すぐに受け入れてもらえるわけではありません。相手方の事情もあります。ごり押しするわけにもいきません。

せめて、臨時の、1~3日程度の入院については、臨時ベッドを2~3までは持てるとかの特別措置でもあったらいいのに。

地域医療も最も困ることの一つは、入院しないと独居でどうしようもない状態、目をはなすのは危ないかも、という人が、入院待機になっている間、どうやって在宅で状態を維持しながら粘れるか、というところにあります。

自社に臨時ベッドでもあれば、マンパワーの確保とスタッフの理解が必要ですが、一時入院預かりで、本入院までの1~2日の待機を自社でするという方法も考えうるのかもしれない。

今までの制度にない新しい制度というものも、模索してい行く必要があるのではないかな?