行動制限はやはりある程度の効果はあったのでは・・・?

2022年08月21日 こころ院長ブログ

コロナ禍にあって久しいですが、以前の施策で、緊急事態宣言などの行動制限を行った際に、行動制限なんて根拠が無い、意味が無いと大声で批判していた方々がいっぱいいましたね。多くの医師たちは、感染は、マスク手洗い、距離などが大事なので、一定の効果があると話してきました。

今回の感染爆発の際には、行動制限は伴っていません。

ウィルスの株が変異しているので単純な比較はできません。が、この、圧倒的な数と広さの感染拡大、とみると、やはり行動制限はかなり有効であったのではないでしょうか。ただでさえ、国民一人一人がマスク生活に慣れ、アルコール消毒に慣れ、ソーシャルディスタンスになれ、お店なども感染対策をしっかりするようになって、それでも、このとんでもない感染拡大。重症度はまた別ですが。

ちゃんと検証しないのもどうかと思いますが、どう見ても行動制限は、感染対策としては有効であったのではないだろうか。

ともすれば、行動制限を進めていた人や賛成していた人に対してものすごい攻撃的な議論を飛ばしていたような記憶があります。

生活がかかっている、それはわかりますが、感染が拡大してしまえば、もっと大きな被害が出ることも明らか。補償額の話はまた別になりますが、行動制限はやむを得なかったのではないでしょうか。

今回の株は、ワクチンの効果もあり、重症化は、数の割には少ない。今回も行動制限をしろ、というわけではありません。

来るべき次のアウトブレイクの際に、早めに行動制限をする、というのも選択肢として用意しておく必要があるのではないか?

今回行動制限しなくても何とか社会が回っているのだから、最初から行動制限なんて、いらなかったんじゃないか、という極端な話をされる方もいますが、当初のコロナはかなりの毒性が強かったと思います。それが蔓延したらとんでもないことになります。また、医療機関の体制も、相当、混乱ひっ迫していたという状況も考慮する必要があります。

常に海外と比べて遅いとか、そういう話をしますが、早いところと比べても仕方がない。日本は、独自の安全性の基準や制度をもとに、独自のスタイルで、可及的速やかに、安全に進めていけばいい。何も世界で一番早く、対応して新しいことをおし進めていかなければならないわけではない。

これからさき、どうしていくのか。

感染者数数える必要はもうないのでは、届け出義務ももういらないのでは?

という声もあります。

そのうち、コロナ陽性⇒症状なくなってから~日まで出席停止、以後、自動的に復帰OK。みたいな感じになるのか。もう、抗原検査もなしで、症状あれば休み、治って~日したら、出席OKとかになっていくのかも。

予防注射は毎年、打つ、インフルエンザのようになるのかな?