ケアマネ―ジャーって大変。その理想とは・・・

2022年08月11日 こころ院長ブログ

ケアマネージャーの仕事として理想とは何だろう。

ケアマネージャーは、一定の教育訓練を実習なども踏まえて行われ、自立する。

主任ケアマネージャーともなるとさらに、研修などが加わる。

しかし、ケアマネージャーの多くは、最初から、もしくはある程度してから、独立して事業所を構えることも多く、一人ケアマネも比較的多い。少人数の事業所も多く、ケアマネのスキルや考え方、ケアプランの立て方は、かなり、多種多様な気がする。

実際、一緒に仕事をするケアマネージャーのタイプは全然違う。

腰の軽いスピーディーな人、腰が重く全然プランニングを変更しない人、入院させるかどうかを悩む人、すぐに入院入所させる人、全然入院入所させない人、とにかく通所サービスばっかり組む人、訪問サービスばっかり組む人、通所と訪問を適切に振り分ける人、患者さんと親密にコミュニケーションをとる人、必要最小限しか接触しない人、コロコロと短頭が変わっちゃう人、ずーっと同じ人をみてくれる人、主治医と密にコンタクトが取れる人、主治医に気を使ったりもしくはなるべくかかわらないように連絡を取ってこない人、医療的な知識が十分な人、医療的な知識が足りない人、介護制度に熟知している人、介護制度もあやふやな人、介護用品や日用品その他の介護に役立つ情報とネットワークが豊富な人、そういったものを持ち合わせていない人、地域について詳しい人、そうでない人。

数え上げたらきりがない。

もちろん、すべてを備えたスーパーマンなんていない。それぞれの個性があっていい。だから、ケアマネージャーのついていない患者さんがいた時に、この人の性格や病状、必要となりそうなサービスや住んでいる地域、性格的な相性なども考慮して、何人かのケアマネさんのうちから、患者さんにどの人がいいか、紹介したりすることもある。相性が良くないと、相談もできない。患者さんが不愉快な思いをする。治療が上手くいかない。

一人ケアマネ、少人数ケアマネの事業所は、なかなか、直接的な指導を受けづらい環境にある。教えてくれる先輩や所長が、スーパーマンなわけではない。すべてを教わることはできない。医療のことは医師や看護師から、リハビリの事は療法士から、訪問の事は訪問診療・看護・リハビリから、ディ・通所の事は施設側から、患者さんのことは患者さんから、家族のことは家族から、レンタル品の事はレンタル業者から、日用品の事は日用品の業者や日常の生活の中から、時には数学・物理・科学・生物・その他いろいろなところから学ぶ必要がある。

少しずつ少しずつ、知識と経験、スキルを身に付ければいい。上を目指すことを辞めたら、衰退しかない。

ケアプランをよりよく作る為には、見直しと自己評価が大事だと思う。

ケアプランを立てるとき、主治医はこうしろ、訪問看護はこうしてほしい、本人家族はあれこれをやりたい・してほしいなど、色々な要望が集まるのを聞きつつ、計画を立てると思う。その時に、主治医は治療のことも考えて提案している、看護は看護的な部分も考慮して提案している、本人・家族は自身の要望や生活の事を考えて要望している。それぞれ違う視点も持っているので、どれを優先するか、センスが問われる。

時に、ケアマネ自身の想いや主義・心情などから、独自のケアプランを立てて、推し進める方もいる。それはそれで、個性だから、患者さんさえよければいいのかもしれない。が、患者さんは、素人なので、プロが提案したら大体、はいとしかいえない。だから、どんな結果でも、同意したでしょとは、いってはいけない。

ケアプランどおりにすすめて、うまくいかなかったときは、ケアマネージャーの責任である、というくらいの気持ちで、ケアプランを立てる必要がある。

だからこそ、自己評価が必要。

意外とやられていないんじゃないのかな?

例えば、訪問リハビリを入れて、訪問リハビリによる問題や効果について、定期的に直接療法士と話をしたり、本人納付語気をみて、サービス導入が適切だったか、確認していますか?

通所サービスに通わせて、ショートステイさせて、その施設内で、本人が心地よく過ごしている、精神的にも身体的にも期待していた通りに安定、改善していますか?と直接自分の目で見に行って確認を定期的にしていますか?

主治医と患者さんの関係を、両者から別々にきいて、今のままの主治医でいいか確認とれていますか?セカンドオピニオンという選択肢を教えてあげなくてもいいですか?

訪問看護は、介護面・医療面共に充実したサービスを提供し、緊急時の対応などもふくめて十分な体制が整っているか、定期的に確認が取れていますか?時に離職その他で、緊急対応できませんって、しれっと言ってくるステーションもあります。

入所の話を進めているときに、本当に入所がベストな選択ですか?その前に、他に提案できることを忘れていませんか?ちゃんと、医師や看護・リハビリ・ヘルパー、その他の関係職種と入所しかないよね?という話し合いでけつろんをだしましたか?

逆に、入所・入院を選択していない時に、本当に、在宅でねばっていて、それがベストな選択でしょうか?

訪問リハビリ・通所リハビリ・ディケア・ディサービス・訪問マッサージなどのサービスの効果と目的、制度の違いをちゃんと理解していますか?

などなど。

ケアマネージャーの仕事って結構難しいい、大変だなぁと思います。

その分やりがいがある仕事でもあるなと思いますので、これからも地域のために、患者さんの為に、頑張ってください。

当クリニックは、ケアマネージャーさんに色々な提案を持ち掛けています。医療的なことも含め、専門職が多くいるので、様々な致死活きや経験を提供することができます、ご一緒に患者さんを診ることがございましたら、いくらでも提供することができますので、少しでも、過ごしやすい地域にできるように厚別区周辺を盛り上げていきましょう。