2022年08月08日 こころ院長ブログ
モンスターズインクを地上波で、いつもとは違う視点で観てみました。
通常鑑賞すると、ついつい、サリバン、ワゾウスキ、ブーに感情移入しがちですが、俯瞰してみると、またちょっと違った感じがしました。
以下、私見、感想ですので、適当に読み流してください。
サリバン:おっちょこちょいで、向こう見ずな性格。周りの迷惑や騒動をあまり考えずに、自分の正しいと思う事、思ったことを押し通すような感じ。それに、ワゾウスキは、巻き込まれ、面倒なことになる。たこさんのお店も大変な損害。結果オーライだったものの、街自体のエネルギー問題に発展するところだった。子供が侵入してきたときの対処法は、会社で決まっていたのに、しょっぱなからそのルールを無視して、隠ぺいしようとした隠ぺい体質があるのかもしれない。
ワゾウスキ:自己顕示欲が強く、サリバンに嫉妬している面がある。自分に自信が無いところもあり、顔が隠されたCMや雑誌でも喜ぶところを見ると、単純で、思ったより欲深くない。目先の損得に敏感で、正しいことよりも損をしないことを優先するが、結局、サリバンの言動に流される。比較的ルールを重視するが、その割に報告書を書かなかったりと、口ばっかり達者である。ブーを全然関係ない人間界の扉に返そうとするなど、あまりやさしくない面があり、目の前の面倒なことを蓋をするタイプなのかな?ランドールにつかまったときに、強がった後すぐに謝っちゃったりするなど、根っからの子分体質っぽい。
ぶー:子供だからしょうがないが、天真爛漫、わがまま。なついたり怖がったり。そもそもの混乱の原因の一因をなす。戦犯と言えば戦犯。被害者と言えば被害者。ぶぶぶっと唾を飛ばす癖があり、汚らしい。
ウォーターヌース:社長。子悪党だが、会社の行く末を案じている。悲鳴によるエネルギー供給が減っていることで、街の危機をいち早く感じており、それに対して、早めの処置を行っているところからも、そこそこ頭が切れるし、先が見える。ただ、その選んだ手段が、小手先の手段で、非人道的であることからも、小策士感が否めない。が、モンスターはそもそも人間に感情移入しないので、標準的なモンスターなのかもしれない。逃げ隠れするサリバン・ワゾウスキを見逃さないあたりも、かなり周りが見えている。最後に、自社の実習室にてぼろを出すが、本来の状態なら、そこが実習室だと気が付くはずだが、感情のコントロールができないまま誘導されてしまったのか、気が付けなかったところからも小者感がある。2代目、3代目であることからも、創設者からの引継ぎ、継承者であり、その能力的にも、情熱的にも、想い的にも、劣化している可能性が示唆される。
ランドール:しっかりした悪党だが、社長、組織には忠実。報酬と役職、名誉を保証すれば、裏切らない子悪党タイプ。良いことをしない組織においては、最も使いやすい部下。残業をしてでもトップに立とうとする当たり、努力家という面もあるのかな。もうちょっと悪党だと、サリバンやワゾウスキの足を引っ張ることで、相対的に上に立とうとするところだけど、そこまではしなかった。人間に対してはどうでもいい、とおもっているので、モンスターとしては、普通で、それほど凶悪なわけでもないのかもしれない。結果的には、かわいそうな末路。
ロズ:やはり、最も冷静で、周りが見えており、賢く、優秀である感がある。多少のアノーマリーな事象は、傍観して、経過を見ながら対処方法を考えることができる。結果として、労せず、自信の目的を達することに成功する。他者を動かし、利得をえる、有能な策士タイプ。
みたいな感じで、今回は、サリバン、ワゾウスキ、ぶー、を中心とした主人公目線、人間目線ではみないようにしてみました。そうすると、悪党も、それほどの大悪党ではないようにも見えてきます。
日常社会でも、どの目線で事象をみているかによって、印象が大きく変わることを認識して、生活する必要がありそうですね。