2022年07月22日 こころ院長ブログ
知事の方々も、毎度毎度、頑張っておられるのはわかりますが、国の方に責任を転嫁して、手柄は自分たちに、のような言動がちらほらみられるのに違和感を感じます。
今回は、行動制限はしない、ウィズコロナ、という方向を最初から打ち出しているようですので、当然、緊急事態宣言そのたの強力な行動制限を加える政策に比べて、感染数が増えるのは、想定の範囲内なんじゃないでしょうか?
5波、6波の時は、相変わらずの行動制限で、意味ないから、行動制限をかけるのはやめろとか、飲食店以外の方を何とかしろとか、学校や保育所が制限されたら経済が回らないとか、いろいろメディアも含めて騒いでいたような・・・?
制限しなきゃしないで、制限かけなくていいのか、制限かけろとか、結局、文句ばっかり。
5類にしろとか、5類にしたから感染が減るわけではない。5類にしてすぐ、全クリニックや病院が、コロナに対応するだろうか?今現在、発熱外来に協力している医療機関の数から、急に全医療機関に増えるだろうか?
否。今発熱外来をしていない医療機関は、コロナに関わりたくない、マンパワー・施設の構造上関われない、そもそも診る知識がない、自身が無い、などなど、何らかの理由があって対応していないはず。だとしたら、5類になったからと言って、インフルエンザと一緒だから、さあ、やるぞやるぞやるぞぉって、ならないでしょ。
制度上の分類を変えようが、変えまいが、コロナのこわさや性質は変わらないのだから。
自費負担分が増えるとしたら、受診する人が減って、隠れ陽性患者が増えることで、さらなる蔓延を引き起こすことだって、想定される。
コロナの対策は、いつまで、何をしたらいいのか、正解がない。
誰かがやったことに対して、後出しで、文句ばっかり言うのは誰にでもできる。だったら、実現可能で、継続可能な具体的な政策を、お金の出どころと使い道とそれによってもたらされる結果と、予想なり、追跡報告なりを提示して、提案すべきじゃないかな。
北海道はどうしたらいいのだろう。
以前のような札幌一極集中ではなくなっている。人口比で札幌が多いけど、もう全道的に広がっており、エリア封鎖は意味が無い。希望者にはワクチンを勧めて、全員で個人個人の感染対策、会社ごとの感染対策、地域ごとの患者さんの受け入れ、地道な活動を粛々と行うしかない。
ずっと前から言っていたように、公的な機関で、専門的にコロナ対応して、他の機関では、コロナ以外の通常診療に専念する、そうやって、コロナと共存するのがいいんじゃないのかな?と思う。
札幌市なら各区に1~2件、コロナクリニック、市に1か所、全棟コロナ病床の市立もしくは道立病院。そんなものを早めに作ったり指定しておけば、よかったのになぁ、と思います。
みんなで分担すると、結局はみんなが疲弊して、共倒れになってしまう。
感染が広がる病気は、いろんな場所にバラバラに行くより、限られた場所に集まって、診療治療したほうが、感染拡大率は下がると思うけどな。
物品や薬品も一か所に集めた方が効率的だし。数の限られた専門家たちも一か所に集められるし、効率的な人材、医療機器の運用もできるし。相談窓口も限られるので、混乱しにくいし、情報の統制もできる。
それができるのが、公的な医療機関だと思うし、それが公的な機関の役目なんじゃないだろうか。