2022年07月13日 こころ院長ブログ
やせ薬と称して、普段治療に使っている薬が、巷で話題になっていますが。
糖尿病治療薬をやせ薬として処方している先生方もおられとのことですが・・・。
そのせいもあってか、糖尿病の方に使用したくても、品薄で発注制限がかかってしまい、処方してあげられないことが続いておりました。
もちろん痩せるということも、万病のもとを改善する可能性はありますが、本来糖尿病治療として使用する薬なので、そこに制限がかかるようにまで展開すべきことではないんじゃないかな?と思います。
ダイエットは、安易な薬剤に頼るよりは、基本的な栄養コントロール・運動コントロールが基本だと思います。それをしても、減量が難しい肥満については、薬剤の力を借りることも考慮する、そんなスタンスがいいのではないでしょうか。
また、最近、TVなどでもよく紹介される防風通聖散。漢方薬ですが、肥満改善に効くと話題になっていますが・・・・。
漢方薬には、副作用が無いと、と勘違いしていないでしょうか?そういったことの説明がなされているのかなぁ?
漢方薬だって、アレルギーを起こすことがあります。蕁麻疹や臓器障害、間質性肺炎やアナフィラキシー、劇症肝炎のようなことも起こらんとも限りません。
特に、防風通聖散には、山梔子は、長期服用で腸間膜動脈硬化症を引き起こすことがまれにあると報告されています。
そういった注意喚起が、発売元の製薬会社から、数年前に情報提供がありました。
そういった、副作用があることを念頭に、服用されることをお勧めします。なので、安易に、薬局で、通販でほいほい買って、服用を続けるのではなく、医療機関で処方してもらったり、薬局薬剤師に定期的に相談したりと、医療の専門家に相談しながら服用することを勧めます。
肥満に対して、効果が無い、という事ではありません。
副作用・リスクについても、しっかり理解したうえで、服用することをお勧めします、という事です。
個人的には、スマートなスタイルと痩せは、異なると思います。あまり痩せすぎていること、細くなりすぎることは、個々人の価値観なので否定はしませんが、健康面から考えると、痩せすぎは、リスクが高くなるんじゃないかな、程よい筋肉と脂肪は、大事じゃないかなと感じます。