2022年06月29日 こころ院長ブログ
医師の労働に、人権、労働基準法、過労などを考慮して、一般の方と同様の保護をするとしたら、
1日8時間労働、週40時間以内。
単純に考えて、医師のマンパワーが、今の3倍前後、必要になります。
日当直なども考慮すると。
さて、現実的にそれが可能なのか。
まずむり。
まず、医師の数が確保できない。
できない数をどうするか?日勤で活動する医師数を減らし、日勤以降に回す?そうすると、日勤中のできるサービスが居間よりも格段に縮小されます。
単純に増やす?
医学部の増員、海外医師の導入。
医療レベルのばらつき、非統一、サービスの質の低下が予想されます。
医師数増加⇒人件費が膨大に上がり、かかる医療費は倍近くなるのでは?
ロボット、AIの導入で、医師の仕事を変化させる⇒できる分野とできない分野がある。楽になるところ、リストラされるところと、延々とマンパワー不足で頑張るところの格差が生まれる。
結局、当面、医師の労働環境を一般レベルにすることは無理だと思う。
過労死云々の話が出るたびに、通り一遍等の話は出ますが、現実的には変わらない。日勤⇒当直、明けの日勤は、早上がりしてもいい、それくらいの改善が行われている病院もちらほらあります。それくらいです。それでも24時間以上連続勤務を強いていますけどね。
その中で、かかりつけ医制度?などで、診療所医師に、24時間365日、かかりつけの一次救急などを対応を迫る?
???
診療所医師は、過労死しなさいって、プライベートな時間なんて必要ない、常に働けと?
そういう事でしょうか?
年配の先生方もいっぱいおられますが、大丈夫でしょうか?
私もそんなに若くない。いつまで、元気いっぱい対応できるかは、保障できませんけどねぇ。
少なくとも、病院は、多くの医師がいる、交代制が敷ける、クリニックは、交代がいない。
その事実をしっかり踏まえて、制度化を進めてほしいと思う。