外来リハビリの良し悪し

2022年06月24日 こころ院長ブログ

当クリニックも、通所リハビリテーションを作るかどうか、という構想は、以前からあります。

通所、外来リハビリテーションの良し悪し、というものがあります。

もちろん通える人、通うことがつらくない人は、訪問リハビリは必要ありません。

ですが、外来リハビリ、通所リハビリを利用されている方で、通うのが負担である方はいっぱいいます。

通う事で、疲労していしまい、数日調子が悪くなる方、通うための交通費が負担になっている方、通所リハビリに効果を感じていない方、なじめない方、多くの人がいるところが苦手な方・・・・・、色々な理由で、通所・外来リハビリが苦痛である方がいるのも事実です。

そういった方には、訪問リハビリが向いていると思います。もちろんん、そもそも人が苦手で、家に人が来るのは嫌、という方もいるので、そういった方は、リハビリ自体が、困難かもしれません。

では、外来や通所リハビリが訪問リハビリよりいい、というケースはどんなものがあるのだろうか?

一つは、脳神経外科、整形外科など専門治療・手術を行った直後の同病院・クリニックでの外来リハビリ。術後の特に注意する点や伸ばしたい点などを重点的にリハビリテーションが受けられるので、術後の回復が効率的になるのではないでしょうか?ただし、欠点としては、しばしば、手術した・治療した部分のリハビリに特化しすぎて、そればっかりしてしまう事があります。特に高齢者は、膝が悪いので膝の手術をした、けれども、もともと腰も悪いし、肩も首も痛い、反対側の膝も痛いし、脳梗塞の既往もある、認知症や高次脳機能障害もあったりする。なので、本来は、術後のリハビリ以外にも、もともと持っている疾患についてのリハビリも同時にやることが望ましい。が、専門科のリハビリでは、そこまでカバーしてくれるかどうかは、クリニックや担当療法士さんの兼ね合いがあります。訪問リハビリでは、基本的に困っていることに退位するリハビリと、本人が自覚してないけれども所見として、評価として問題になる部分をリハビリします。疾患に対するリハビリというよりは、患者個人に対するリハビリになります。

一つは、場所を特定してリハビリを行うため、そこの場所にリハビリに必要な、有効な設備が整えられることです。これを充実できれば、訪問リハビリにはない有効な効率的なリハビリテーションを実施することができます。単純に、トレーニング機器だけを置いている事業所がいっぱいあるかもしれませんが、そうではなく、あらゆる場面を想定した模擬訓練ができるようなトレーニング施設になれば、それは素晴らしいなと思います。構想は、10年前からあるのですが、前勤務先でも、現在のクリニックでも、まだ実現していません。もし、通所リハビリ施設を作ることになったら、日本初?かもしれない、通所リハビリ施設になるかもしれませんね。

一つは、他の利用者さんとの接触があること。ある意味社交性の向上にもつながりますが、トラブルのもとにもなります。もともと、疾患を持っている方々が集まる場ですので、お互いの疾患や病状、精神状態、認知度などを知っているわけではない患者さん同士が接触することで、いい効果もあれば、もめ事もいっぱいあります。また、不特定多数と接触する機会は、当然、感染症蔓延リスクを伴います。

地域医療を充実させるためには、当クリニックには、介護の分野と通所の分野、入所の分野が、まだない・・・・。これを実現させるのか、すでに行っている他の法人とタッグを組むのかは、要検討ですね。