2022年06月15日 こころ院長ブログ
在宅医療・地域医療にこそ外科医が輝ける
20年くらい前、研修医の頃、外科医だった私は、周りから、外科医は、病院でしか生きていけない。
昔は、外科のクリニックいっぱいあったけど、今ははやらない。
外科医は、もう、つぶしが効かないんだよと言われた。一人では、生きてはいけないと。
今、私が感じることは、むしろ、今こそ、外科医こそ、つぶしが効く。
特に、在宅医療・地域医療の世界では、外科医こそ輝けると感じます。
外科医は、手術ができる、救急ができる。
すなわち、在宅医療・地域医療で必要な処置のほとんどを自分でこなすことができる。
処置が得意でない医師は、コンサルトしなければならい、外来受診なのか、入院なのか、往診依頼なのか。
自分でできれば、自分で往診に行けば解決する。
それは、患者さんにとっても家族にとても、こんなに助かることは無い。家から出るのが大変だから、在宅医療、訪問診療を受けているのに、ことあるごとに受診・入院させられたら、大変だ。
まして、外科手術の周術期には、感染症を含め、総合的な内科の知識が必要となります。
すなわち、内科の専門医程の卓越した診療知識と経験はないが、一般内科は、外科医でも診れるという事。
より専門性の高い部分に関しては、コンサルトとするしかないが、その必要性があることは多くはない。
むしろ、外科的なこと、処置的なことを在宅の分野に入ってから、習得していくことは、内科的な知識や経験を得ていくよりもはるかにハードルが高いように感じます。
つまり、病院での外科手術に飽きたら、身体的な理由などで、手術を行うことが苦しくなったら、次のステップとして、外科部長や院長などの管理職に就くという道もあるが、在宅医療・地域医療の最前線で一医師として、さらにその腕を振るうという道が、外科医にはあるよということをお伝えしたかった。
現に、当クリニックの常勤医2名は、ともに外科医です。非常勤医師も外科医が1名。