2022年04月15日 こころ院長ブログ
子供の教育をしていると、将来どうなるのかなぁと、考えます。
やりたいことをやればいい、なりたいものになればいい。それは変わらない。けど、働くって、自立するって難しい。
職業によって、いろいろ事情は異なる。
例えば、医師。なる為には単純明快。日本では、医学部に入って、医師国家試験を合格すればいい。そうすれば誰でもなれる。医学部に入るのが難しい。だから、なるのは難しい。そこにいっぱいの努力と運が必要。でも、一回なってしまえば、ある程度の収入が約束される。
You TUBERや芸能活動をする人。なるのは比較的簡単。やればいい。活動をすればいい。多分。しかし、その職業で収入を得ること、継続して得ることは相当難しい。かなりの努力と発想、才能、情報収集力、表現力などが必要。多分。
結局、楽しいだけの、楽な仕事はない。どこかで必死に頑張るしかない。その頑張りが、楽しいかどうか、充実しているかどうかで、自分にとっての仕事の価値は、上がる。
医師や弁護士のような職業は、年齢がある程度進んだ段階から、急に目指そうと思っても、現段階の日本では、かなり苦しくなる傾向にある。今は、何になりたいか、なんて、決まらないかもしれない。ただ、後になって、勉強ができないから、なになにができないから、足りないから、なりたいものにはなれないから、大変だから、あきらめよう、という選択は、できればさせたくない。
学校教育の内容は、子供から見たら、こんなものの意味が無い、実社会では役に立たない、つまらないと感じるかもしれない。が、実際は、かなり役に立ちます。役に立たせられます。ただ、多くの大人が、意識していない、もしくは利用できていないのでないかな。
私は少なくとも、日々のプライベートな生活、や診療業務の中で、歴史・地理・政治経済・倫理・天候・神話・物理・化学・生物・英語・数学・国語・医学・雑学・メンタル学・人間学・・・・、今まで学んできた色んな学問・知識を毎日のように活用させてもらって生きてます。そんなもの、使わなくても、生活も仕事もある程度はできますが、使うことで、質が上がり、深みが増し、人間関係がスムースになったり、話題が膨らんだり、通常の診療では限界である症状を別の角度からもしかしたら改善できないかという新しい視点が見つかり、場合によっては症状を改善させられたこともありました。
知識や経験は、人としての経験値を積み、レベルアップをする手法の一つです。学生は、勉強していい期間です。もちろん、遊びやバイト、部活などで得られる経験も同様に大事で、役に立ちます。そういった楽しいことは、言わずとも経験していきます。なぜか勉強だけは、かなりの確率で子供たちに嫌われますが、ほぼ確実に経験値をためてレベルアップが測れます。これから、実社会という未開の大地に冒険に出ていく前の初期スポーン地点での冒険が、幼稚園から高校生まで位なんじゃないかな。未開の大地に冒険に出ていく前に、少しでもレベル上げしていくのは、ドラクエなんかのロールプレインゲームでも、常套手段ですね。レベルが足りない状態で、強敵のいる世界に冒険に出たら、瞬殺されてしまいます。
お姉ちゃんは、すでに、自分でレベル上げをできるようになっています。なので、今は、下の子を自分でレベル上げができるように、レベル上げのトレーニングを1年かけて行い、来年からは、自分でレベル上げが概ねできるようになればいいなと思っています。