勉強は、其の時には気が付かない

2022年03月04日 こころ院長ブログ

勉強は、学生の、其の時には、意外と気が付かない。

大人になって、とか、子供に教えてみて、とか、TVのクイズなど見ていてなどで、いろいろ思い出したり、思いついたり、気が付いたりする。

数学なんて、大の苦手科目だったけど、不思議なことに、医師になってからの方が、よくわかる。学生の頃は、ひたすら、多くの問題を解いたり、解放を覚えたり、公式を覚えたり・・・・、無駄が多い勉強をしていた。それにより、結果もなかなかついてこない。

テストの重圧が無くなった後では、全体が良く見え、それこそ、”容疑者Xの献身”ではないけれど、代数と見せかけて幾何の問題、関数と見せかけて図形の問題、理科の問題と見せかけて比例の問題。。。などなど、単純に解法や公式に当てはめないで、全体像が見えれば意外と簡単なことが良くあることに気が付いた。それを子供たちに、伝えているが、学生のうちにそれがわかるだろうか・・・。

英語の熟語や単語の意味も、ひたすら丸暗記していたもんだ。でも、今となってよく考えてみると、意味なんて無限にある、ニュアンスが無限にあるはずだ。日本語だって、”やばい”のひとことで、すごい・おいしい・かわいい・ひどい・おおきい・ちいさい・・・・・・、無限に意味がある。それを発した人がどのような心境で、どのような状況で、何を伝えたくて、何を感じて発したかで、いくらでも意味がある。これを、辞書に乗せてしまえば、その意味を丸暗記したところで、実用的ではない。

朝のTVで keep upという言葉の意味を”続ける・ついてこい”と紹介していた。keepの意味を考えれば、upと合わせて継続するニュアンスがある。これに会話やストーリーの状況を考えれば、発した人が歩いているなら、これに継続する⇒ついていく・ついてきて、という意味は容易に想像がつく。何か動作を行っていたなら、継続する・続ける、という意味もうなづける。むりやり、keep up=続ける・ついてこいよりも、keepの意味さえ知っていれば、ある程度予想できる部分でもあります。こういったことは、受験勉強の時は、あまり考える余裕がありませんでしたね。念仏のように、写経のように単語を、熟語を、構文を覚えていたような気がします。

こういったことを考えながら、勉強するのって、楽しいな、と思うんですけど、子供でも、そう感じられるかな。勉強が楽しいな、知らないことがわかる、知れるって、楽しいなと思えるようになったら、あとは、ほっておいても子供たちは、自分の好きなことを勉強し提供になるんじゃないかな。学校は、ただ、勉強を、授業をするだけでなく、学ぶことの楽しみとどうやって学んだら楽しいのか、どうやって自分で勉強を進めていったらいいのか、そういうことを教えてくれると、ありがたいなと思います。