マスクの効果を勘違いしないように

2021年12月23日 こころ院長ブログ

マスクで感染が予防できる、できない論争、するべきだ、しなくてもいい、した方がいい、しない方がいいは、いまだにひたひたと続いていますが、結局のところどちらでもない、のでは?と感じます。要は、白黒つけようとするから反発も生まれる。

 マスクは、微細なものは飛沫と言えども通過してしまう可能性がある、それは致し方ない。その時点で100%感染を防げるものではない。が、大きめの飛沫は飛んで行かない、入ってこないのも事実。大きかれ、小さかれ、飛沫にはウィルスが混入する恐れがある。すなわち、マスクをしていれば、自分が感染するリスクは下がる、ヒトに感染を広げるリスクは下がる。これも恐らく事実だろう。基本的には、感染拡大の可能性、リスクをいろいろ足し算して、どれだけ減らせるか、ということをみんなで考えている。緊急事態宣言などは、できれば申してほしくない。できることをこつこつとしていくしかない。体質やその他の理由で着用できない人を除いて、マスクは、家庭内など以外では ”していたほうがいい” ものではないだろうか?子供たちには、かわいそうだ、表情が見えないのはよくない、などの意見もある、それももっともだし、そうだなとも思う。けれど、幼稚園生くらいでも、しっかり話をすれば、結構話は分かる。なぜ必要なのか、どういう危険があるのか、どういうメリットがあるのか、しないことでのメリットとデメリットなど。マスクは身を守るものでもあるので、子供たちは一律、しなさい、一律、しない、しなくていい、つけないで、というのもどちらも暴力的だ、結局、子供たちに関わっている大人の意見の優勢な方で決まる。マスクをしないで不安な子もいる。少なくともマスクをしたい子は、した方がいい。マスクしなくていいというなら、そう声を上げた大人が、マスクをしない結果として、もしクラスターなどが起こったなら、責任をもって、対応してあげればいい。マスクをしていても、クラスターは起こるけど。

 した方がいいものと、絶対にしなければならないを混同すると、自粛警察のような取り締まりや誹謗がおこる。また感染がぶり返している時期なので、感染症のマナーとして、マスク着用は、”したほうがいいこと”、として認識してもいいのではないか。それは、コロナに限らず、インフルエンザにだって通じるもの。今の時期は、マスクしていても ”え?”って思う人はほとんどいないけど、マスクしないで近距離にいたり、話しかけてくる人には、”え?”って思う人はけっこういる。社会に出ているなら、相手がどう思うのか?を配慮した行動を心がけた方が、トラブルの火種になりにくいのではないでしょうか?