ナースマンは、貴重

2021年10月14日 こころ院長ブログ

男女平等、多様性時代に、こんなことを言うと炎上するのかもしれませんが、医療現場、特に在宅医療・地域医療の領域では、男性ナース、いわゆるナースマンは、非常に貴重な人材です。

そして、圧倒的に生息数が少ない希少種です。当クリニックににも一人二人、いてくれたらいいなと思います。ナースではなく、ナースマンが、どこが有用なのか?

私見ですが、基本的には、女性ナースの方が求められる場面は、多いと思います。看護、介護という場面は、昔からの”看護婦さん”というイメージが根強く残ります。高齢の男性は多くは、女性に看護してほしい、看護してもらうものというイメージを持たれています。また、高齢女性の中には、男性に恐れを持っており、拒否的な場合もあります。しかし、女性看護師では手を焼いてしまう場面もあります。一つは、力仕事。患者さんとの体格差が大きい場合の身体介助は、小柄な女性看護師では難しく、複数人介助が必要になったり、腰や腕などを痛めてしまう場合も少なくありません。緊急時に体位変換や移動ができずに、人手が集まるのを待たなければならない場面もあります。また、高齢女性の中には、息子さんのイメージをいくつかオーバーラップするのか、男性看護師の介入をすごく喜び、心や認知面がすごく安定、改善する場合があります。また、高齢男性の中には、男性看護師を希望される方も少なくはありません。体格の良さや力強さなどに、身体介助の時の安心感があったりするようです。精神的に不安定な患者さんで、暴れたり、暴力的になってしまう場面も多々ありますが、小柄な女性では力負けして、怪我をしたり、怪我をさせたり、対応できなくなってしまう場面もありますが、力負けしない男性看護師なら、患者さんがけがをしないようになだめることができるかもしれません。それと、定期的に問題となる、高齢男性患者さんの女性看護師、女性介護士に対するセクハラ問題や性的事件などに対して、リスクが高い方、常習性のある方には、男性看護師が担当するという解決策が選択できるようになります。性格的なこともありますが、多くは抑制が脱失した認知症や高次脳機能障害の症状であることもあり、患者さんに怒って、注意して改善できるレベルのことではないことがあり、そういったことが起こりえないようなサービス環境が整えられるなら、その方がよいと考えます。まだまだ、一部ですが、こういったナースマンの独自の有用性があり、当クリニックでも積極的にナースマンを取り入れたいなと考えていますが、なかなか、公募が来ません。(ノД`)シクシク…