2021年10月11日 こころ院長ブログ
最近、メディアやコメンテーターらしき方々が、人流とコロナ感染拡大は関係ないエビデンスがあるから、緊急事態宣言や蔓延防止策は、間違いだったから、謝罪しろとか、間違いだったと認めろとか、感染専門・有識者の分科会なんていらないだの、と騒いでいますが、本当に人流と感染拡大、全く関係ないのかなぁ?飛沫感染は、必ず人から人に伝播します、その原理から言っても、人と人が接触する機会を減らせば減らすほど感染が抑制される。マスクについても、飛沫をゼロにはできなくても、かなり減らせるので感染が抑制される、と考えられます。人流抑制と感染数の減少の相関があったりなかったりしたデータを見せられても、そのほかのバイアスが多すぎて、また感染の強さや拡大の勢いもその都度違ったり、感染株が違ったり、すでにクラスターが起こってしまっていたり、マスクをしてるかしてないか、感染がローカルに限局されているのかすでにワイドに広がってしまっているのか、などなど、いっぱいバイアスがかかりそうです。人流、人流といっても、その質が違います。最近は、感染防御の意識や感染についての恐れがあるため、一人一人が、防護していたり、気にしていたりしますが、当初の人流は、若いから重症化しない、風邪みたいなもんだとタカをくくって、あまり注意深く、感染予防策を取っていない人も多数存在する人流でした。そこら辺の人流の質を考慮しないデータは、あまり意味がないようにも思えます。最近のデータで、もし、人流の抑制と感染拡大の相関が少ないのであれば、人流の質自体が向上したため、抑制しなくてもかなりの感染拡大抑制ができるような、生活習慣や感染防御意識が、一人一人に身についているのかもしれませんね。そういった意味では、今後の緊急事態宣言や蔓延防止策などは、あまり必要なくなるのかもしれませんね。だからといって、先日までの人流抑制が、まったく無意味だったという根拠には、ならないのではないでしょうか?去年もそうでしたが、感染が減ってくると、急に、感染対策について、やりすぎだ、無駄だった、早く解除しろとはやし立てる傾向にあり、結果的に、次の感染の波を早く、大きく呼びよせる結果となってしまったように思えます。せっかく、感染の脅威がかなり抑えられてきているのだから、もう一息、こらえて、感染を完膚なきまでに叩き潰しておいてから、経済活動を拡大していくことを提案します。現在は、ワクチンの効果もあり、かなりの勢いで感染が縮小していますが、まだ、3割強の人がワクチンを打っていません。つまり、3割強のワクチン未接種の方々から、すでに感染した方を抜いたグループでの感染拡大、蔓延のリスクは、周りにワクチン接種をした6割強の人々による集団免疫のようなものがあり、かなり軽減はするものの、残存しています。第6波は、4波、5波ほどではないにしても、来るのではないでしょうか。経済活動を再開することは、問題ないし、どんどんした方がいいと思います。が、ソーシャルディスタンスや手洗い、マスクなどは、まだ、緩めるべきではないと思います。12歳以下のワクチン接種や打たないなら、今後とどういった対応をしていけばいいのか、などを具体的に考える必要がありますね。