組織の中での影響力

2021年09月22日 こころ院長ブログ

組織の中での人の影響力は、その種の人がどのくらいいるかにも影響を受ける。同様の仕事をできる人が、代わりになる人が、どれくらいいるかということ。病院、クリニックでいえば、影響力が強いといえば、やはり医師である。ほかの職種に比べで、人数が少なく、希少種であるため。数人の医師を雇っている病院でも、一人抜けることの影響はかなり大きい。ましてや、その人が、要になるエース級の人であればなおさら。平時は、エースであっても、複数人のうちの一人と考えられていることが多いが、エースが独立してやめる、引き抜かれてやめる、などの場合、抜けた後にその影響力を実感することになる。当クリニックでいえば、医師にのほかに、ソーシャルワーカー、コンシェルジュなども希少種である。そういった職種が、休暇などで不在の時に、その影響力を実感することになる。休暇であれば、必ず戻ってきてくれるが、離職の際には、戻らない。影響力を受けたまま、次の雇用が成立するまで、耐えなければならない。だからこそ、バックアップシステムが必要なのである。同職種、必ず複数人おき、お互いの休みの時にカバーできるくらいの仕事のオーバーラップをしておくこと、平時は、ある程度の余裕をもった業務量にして置き、急時の際は、短期間であればカバーできるようにしておく必要がある。スーパーエースのような存在は、いれば、ものすごく活躍して、組織としては、ものすごく助かるが、実は、スーパーエースが、何らかの理由で倒れた時、そのカバーができないというリスクを抱えている。だからこそ、組織一丸となって、すべてのスタッフが、各々の業務を良い水準でこなし、カバーしあえる組織の方が、特に秀でたエースを要するよりは、安定した組織となる。当クリニックのように、エース級のスタッフがいっぱいそろっているなら、その組織形態が、最強の組織となりうる。エースのカバーは、エースなら、できるのだから。