2021年08月25日 こころ院長ブログ
子育てにおいて、子供たちにいろいろな経験をさせたいと思う親は多い。習い事やキャンプ、釣り、留学、などなど。新しいことは何でも経験。そこから、新しい興味や希望を見出して、自分のやりたいことにつながるかもしれない。そういった中において、なぜかネットやゲームなどは、どちらかというとやらせたくない、悪のような立場に置かれていることが多い。中毒性がある、夢中になりすぎて勉強しない、外で遊ばなくなる、キレやすくなる。果たして本当なのでしょうか。海外でも多くの学者が、ゲーム中毒やキレやすいことなどの研究をしています。でも、よくよく考えると、我々が若者のころも、キレやすい17才などといわれていたり、いつの時代も若者は、キレやすいなんて、風評被害があったりするもの。ゲームやネットだけでなく、現在の人間関係や親子関係、家庭な教育、学校教育、生活環境などが大きく影響するのでは?今の世がいいも悪いもいわないが、炎上やハラスメント、ヘイト、差別などなど規制が強化されている中では、しつけや指導も、厳しくできない環境で育っているというのも影響しているのでは?昔の以上に厳しかった上下関係なんかも、いいところも悪いところもある。振り返ってみれば、あれで強くなった部分もある。それも経験の一つ。
話はそれたが、我が家では、ゲームやネットは奨励しています。もちろん、やりすぎは注意ですが。特段、キレやすくなるということはなく、ゲームの中は、仮想現実で現実では経験できないようなことも経験できる。今後のIT社会に早くからふれて、当たり前のように進化についていく感覚を遊びながら身に着けるのは、学校で一般常識を身に着けるのと同等の価値があると考えます。これからの世界では、ITやAIを避けて通れない。ならば、早くからなじんでおく必要がある。ゲームやネットには、その最先端の知識や技術の一端が、ゴロゴロしている。ゲームは決して、悪ではない。その利用法と管理、倫理、こころに問題がある。親子・家族同士の信頼関係や親密性をより強く持っていれば大丈夫。外で滑り台を滑るのとゲームで魔王を倒すのと、別に大差はない。そこから何をどんな経験を得るかは本人次第。すべての経験と思考・感情がその子の血となり肉となり、人格となる。仮想現実のフレンドと現実の友人と、友人であることの違いは、どこまであるのだろうか。ある一面では、仮想現実のフレンドの方が、勝る部分もあるかもしれない。