2021年08月18日 こころ院長ブログ
人と人同士は、もめるもの。人が集まればもめるもの。みんなが同じ方向を向いているわけではないので、ぶつかることはあるだろう。育ちも経験も年齢も性別も違うのだからもめるだろう。社会の中であれば、その人と付き合わないようにする、という選択肢はある。それで、自分の世界が少し小さくなってもよし、と考えられれば良い。しかし、良い組織とはそういうものではない。組織の力は人の力、合わせた力。できる限り同じ方向を向いて、力を合わせることで、できることは増え、効率が上がり、仕事が楽に楽しくなる。
だから、組織の中では、人と人は仲良くしなければならない。なれ合いになるのではなく、業務上だけでも仲間として手を組まなければならない。仕事をする上で大事なのは、医療においては特に、自分がどうしたいかということではない。むしろ、自分がどうしたいかなんて、どうでもいい。患者さんにとって、何が重要かということ。自分の主義や主張は、二の次で、患者さんが必要としていることに寄り添うことが大事。
意見などが対立したり、反りが合わなかったりしたときは、相手が悪い、自分が悪い、双方が悪い、誤解がある・・・など、いろいろなパターンがあるが、どれにあたるだろうか?本当に、自分は何も悪くないのだろうか、落ち度はないのだろうか、もう少しうまくいくような努力を怠っていないだろうか?ふと立ち止まて、もっと歩み寄ることはできないのだろうか?と考え、うまくいくように努力すべきである。
働きやすい環境とは、自分が働きやすい環境ではない。みんなが働きやすい環境のことである。そのためには、一定量必ず、個々人が、我慢するところや人に寄せるところ、妥協するところを少しずつ持ち寄らなければならない。勤務時間に楽をすることではない。勤務時間にがっつり働き、休むところで休む、メリハリが大事。
責任は、負わなければならい。逃げてはいけない。責任のない仕事は、気持ちは楽だが、それはただの作業に近い。決断し、責任を負うからこそ、その仕事は重要な意味を持つ。上官は、もちろん其の戦の責任を取るのはあたり前だが、ただ、上官に咳んん取らせるだけでなく、その隊員たち一人一人も責任感を持って戦に臨むべきである。
私はいつも、ブログに心の在り方やものの考え方を書く。誰に向けて書くわけでもなく、自分の心にある言葉を書く。これを読んだ人が、今どのような状況にあるか、何に悩んでいるのか、困っているのか、何にも困っていないのかによって、これは自分に向けて書かれたものなのかも?と錯覚するかもしれない。基本的には、一時の感情に負けないよう、自分自身に戒めるように、心の言葉を文字にして、再認識している作業に過ぎないのですが。