コロナ感染第5波は、第4波よりやばいかも・・・

2021年08月11日 こころ院長ブログ

ぼちぼち、自宅待機陽性患者さんの電話診察、往診の依頼がき始めました。自宅待機、入院待機患者さんがあふれてくる兆しがある中、日々200人以上の陽性患者さんが札幌市内で発生しています。入院の受け皿の限界も、すぐに来るでしょう。第4波の教訓を生かし、入院待機ステーションの拡充や自宅待機患者さんの対応システムも、第4波の時に比べて、かなり出来上がっています。

しかし、おそらく圧倒的に協力クリニック、病院が少ないような気がします。お盆休みに入っている医療機関が多いこともありますが、発熱外来も毎日、多数受診されるようになり、キャパシティの200%を超える患者さんも受け入れている日もあります。ここでさらに、自宅待機患者さんの診療、往診は、なかなか厳しいものもあります。ですが、誰かがやらないと、なことなので、できうる限りは協力したいと思います。往診だからと言って、訪問診療のクリニックに全てを任せるのもいかがなものかと思いますが。往診と言っても、玄関先で本人さんを診察し、酸素投与や処方を行い、訪問看護の手配などをする業務であり、出先で外来をしているのと変わりはないのです。つうまり、外来クリニックの先生方でも十分対応できると思われる業務内容なので、多くのクリニックさんが協力に手上げしてくれれば、各々のクリニックの負担が減り、対応もしやすくなるはずなのです。本当にオールジャパンで対応しないと、先陣が疲弊してダウンした後、とんでもないことになってしまいますよ。

入院以外のコロナ感染症の対応をほぼすべてやってきましたが、はじめは、それは怖いですよ。未知の相手ですから。それを、避けることは簡単です。短期間ならそれもいいでしょう。でも、ここまで長期戦となり、全国的な広がりを見せてしまったら、呼吸器科じゃないから、人手が足りないから、施設が狭いから、こわいから、大変だから、忙しいから、と対応せずに他者任せにしていたら、いつまでたっても、頑張るところにだけ負担を押し付けて静観しているだけで、いつか頑張るところも疲弊してダウンしてしまうかもしれない。そうなったときは、どうしますか?そうならないためにも、コロナのワクチン接種、発熱外来、陽性患者の電話診察および往診、入院、などなど、できることを少しずつでも、協力していってほしいなと思います。コロナ対応をしてみてわかりましたが、コロナは、予防接種をしていて、感染対策を油断なく気を付けていれば、ほぼうつりません。実際、うつっていません。そこまで恐れるものではありません。やはり、長時間の接触、感染防護の非徹底、油断や過失による粘膜からの侵入や飛沫の暴露、業務時間外の外界からの感染などが多いのではないかと思います。いつまでも恐れて、拒絶していれば、こわいだけの存在ですが、知ってしまえば、慣れてしまえば、通常の感染症のように戦えます。ぜひ、少しずつ力を出し合って、コロナ感染を再び収束させるために、一緒に戦っていってほしいなと思います。