2021年07月01日 こころ院長ブログ
5月から、コロナ対策、ワクチン業務など、圧倒的な仕事負荷。外来受付数だけでみても、通常時の2.5~3倍くらい。訪問診療も併せたら、とんでもない業務負荷量。緊急事態につき、残業やむなし、みたいな状況になってしまいながら、それでも、翌日に向け、できるだけ早く帰らなければ、できるだけ早く、近隣の方にワクチン接種を終えなければ、ただひたすらにワクチンの予約を滞りなく受けていかなければ、厚別区の自宅入院待機コロナ感染患者さんの診療をしなければ、在宅患者さんの在宅ワクチン接種を早く終えなければ・・・etc.、まぁ、戦場のような1か月半でした。第4波が引いていき、75歳以上のワクチン接種もほぼほぼ終了の兆しが見えてきて、ふと、業務が落ち着いてくると、スタッフに精神的・身体的な余裕と業務を効率的にさばくスキルが圧倒的に上がっていました。今でも、通常業務+コロナ関連と、コロナ発生前の業務にかなり業務がプラスされているのに、なんだか物足りないくらいな余裕。外来、訪問診療業務に携わる医師、看護師、事務員すべてのスキルが底上げされました。
一人一人を丁寧に育て上げる方法と獅子が崖からわが子を蹴落とすような方法、系統立てて教育していく方法と、その他、いろいろ人を育てる方法はありますが、今回のことに関していえば、かなり深ーい崖に蹴落とされ、みんな這い上がった感じです。がむしゃらに日々の業務をこなしているうちに、みんな強者に成長し、生き残りました。当初の飛信隊のように。
今のご時世では、もうないと思いますが、大学病院の医局の研修医生活は、すさまじいものでした。一日睡眠時間が2時間という日もざらにあったし、1年の中で休みなんて頼み込んでもらえて1日くらいだし。バイトの当直が休み替わりみたいなもんでした。未だに、あの時を超える体のしんどさには、出くわしたことがありません。過労死問題なども含めて、賛否両論はありますが、医師になって最初にどん底のしんどさを味わうというのは、そのあとの医師生活の財産になるんじゃないかなと、懐かしく思いました。