医師会が必要かどうかは、医師が決める

2021年06月09日 こころ院長ブログ

日本医師会の必要性について、メディアやネットで騒いでいる方々がいますが、大きなお世話ですね。医師会の必要性については、医師の方で、今後決めていくべきことです。なくすならなくす、存続するなら存続する、どちらでもいいのですが。ただ、私立病院、クリニックだって、医療業種ですが、個人商店です。個人商店が、組合を作って、自分たちの利益を守ろうとするのは、資本主義では当たり前だし、当然の権利じゃないでしょうか。漁業だって、農業だって、スポーツだって、なんだって委員会や協会作ってますよね。宗教だって、学会だって、思想団体だって、数を集めて、自分体tの主張をしますよね。医師だって、したっていいじゃない。ましてや、医師は、日常業務に没頭するので、政治的なことはほとんど考えたりしない、常に目の前の患者さんことしか考えない人が多いので、そういった方々の代わりに代表者が、国などに意見を言って、日本の医療が存続するように、バランスよくいきわたるように、最新の技術に遅れないように・・・、いろいろな活動をしているのだと思います。医療もビジネスですが、そこに資本主義のビジネスを持ち込むと、儲かること、楽なことなどにシフトしていったら、患者さんが困ります。毎日必ず誰かが夜間当番、休日当番、救急当番などをしていますが、そういった役割を振り分けるのも医師会を介しています。何も介さなければ、やりたくない人はやらない、といって、心ある人たちだけが、毎日のように働き続け、ぼろ雑巾のようになり使い捨てられてしまうかもしれません。ワクチンは・・・、近秋のように協力要請を市や医師会がして、取りまとまりますが、全員ばらばら、自由だったら、だれがどこに問い合わせたらいいのか、役所との連携は誰がするの?その資金はどうするの?情報や物資のとりまとめは?などなど、大混乱で話が先に進まないかもしれません。
 なんでもかんでも、なんか力がありそう、ずるいことしてそう、えらそう、儲かっていそう・・・みたいな会社や団体、ヒトなどをとにかくやめさせよう、引きずりおろそう、解散させよう、誤らせよう、没落させよう・・・・みたいな言動が、昨今、ずっと多い気がします。ちょっとなんかしたくらいで、芸能人生命を絶つほどに炎上させる必要あるの?そういったことを言っている人に限って、自分には甘かったりします。

 医師会も、日本医師会と札幌市医師会のような地方医師会があります。とにかく、医師会が、何をしていて、どんな役割をしていて、本当に必要か不要なものかは、医師が判断します。だって、病院やクリニックで、会費を払って運営しているんですから。公的な病院のことは、国や都道府県で決めることができますが、個人商店のことは、商店街に任せてほしい。個人商店が不遇の目にあって、近所にある名医のクリニックが軒並み同産していったら、困るのは、近隣住民、日本国民ですよ。

 だいたい、アイドルグループとかで、メンバーの誰かがフライデーされたりしたら、それなりに炎上したりしますが、だからと言って、そのアイドルグループがけしからんグループだ、残り全員も即刻解散すべきだ、なんて話になりますかね?コロナの影響で1年以上もストレスや金銭的・職業的な苦境に立たされ、限界近いのはわかりますが、そのはけ口に、コロナが始まってから、ずーーーと文句も言わずに(いや、時々文句を言ってるかもしれませんが。。。)最前線で今もなお働き続けている医師たちの組合に、そのストレスのはけ口を見つけて、なぶり散らすような行為は、なんだか悲しい気持ちになりますね。なるべくそういったコメントや情報は、見ないようにしていますが、目に入ってしまうと、時折、自分たちは、いったい誰のために・何のために、命を懸けて、家族と過ごす時間を削りに削って、毎日毎日過酷な労働をしているんだろうか・・・・と、心の炎が一瞬、揺らいでしまうことがあります。